Life Itself

生活そのもの

2019/10/27

昨日折坂悠太、butajiのライブに行ったのだが、会場内で僕と目があった男性がすれ違いざま、連れの男性に折坂悠太好きっぽい感じやなと言っていた。折坂悠太好きっぽいってなんやねん、勝手にカテゴライズしやがってと思ってむかっときたが、周りに折坂悠太好きの知人は多いので、何かしらの共通点はあるのだろうか。共通点というか、一度でも聴いたことのある人の多くは折坂悠太の音楽が好きになる。失礼なやつめ。

ライブが終わって物販に並んでいたら、明らかに最近見たばかりの顔のひとがいた。見た顔ではあるが、知り合いではない。でもことばを交わしたことはある。誰だっけなぁと記憶を辿っていると、先日の植本一子と武田砂鉄のトークショーで一言だけことばを交わした人だった。植本さんにサインをもらおうと並ぼうとしたらその人が列に並んでいるのかよくわからない位置に立っていて、並んでいるのか尋ねると「いやぁ、どうしようか悩んでいるんですよぉ」ととても人当たりのいい感じで話していて、それが(それだけが)とても印象に残った人だった。既に別のイベントで一緒になったその人も折坂悠太好きっぽいのか?よくわからない。

ライブは言わずもがな、とても素晴らしかった。 住吉神社能楽堂という場所にはやはり独特な雰囲気があった。舞台を半分囲むような形で座席があって、座布団の上に座って見るというこれまで経験したことがないスタイル。座布団の上だから、あぐらをかくか体育座りをするかしかなくて、体勢がきつくて腰がやられてしまったが、畳やら座布団やら建物の木材やらいろんな匂いが混ざっていたようで、とても懐かしい匂いがしていた。木の建物だからか、音の響き方も良かったように思う。 折坂悠太のライブが素晴らしいことはサンセットのライブやYouTubeの映像ですでに知っていたけれど、能楽堂で見るというのは特別な体験だったように思う。折坂悠太はどんどん人気が出ているようで、今後はもっと大きいハコでないと難しいかもしれないけれど、また能楽堂でやることがあれば、もう一度体験してみたい。体勢がきつくて体育座りをしてはいたが、ああいった場所だと見る側も背筋が伸びる感じがする。