Life Itself

生活そのもの

初めての運動会

午前中は娘の運動会。大きめの会議室を借りて行われたのだが、思っていた通り、僕はずっとカメラ係だった。保護者が参加する競技については、すべて妻が参加していた。

想像はできていたのだけれど、娘は運動会中、ほとんど参加する意思を見せなかった。保育園で行われるのであればそうではなかったかもしれないが、今日の運動会が行われた場所は初めて行く場所だった。娘はほとんど人見知りをしないが、場所見知りをする。極度の場所見知りをしてしまった。パプリカも家ではあれだけ踊っていたのに、まったく踊らず、ほぼフリーズしていた。表情はムスッとしていた。 初めての運動会だ。ほとんど泣かなかっただけでもエラい。娘は頑張った。

運動会に参加しようとはしていなかったとは言っても、僕はカメラ係を全うした。ムスッとしてはいても、娘が園児に混じってその場にいるのを見るだけでも嬉しかった。

娘のムスッとした表情で思い出したのだけれど、僕は運動会に両親が来るのが嫌だった。鈍臭くてどの競技に参加してもビリ争いをしていたので、それを見られるのが恥ずかしくて仕方なかったのだ。でも、今日親の立場で運動会に参加して初めてわかった。親は子どもが運動会でどんな姿を見せようと、その姿を見たいし、映像にもおさめたい。それは親にとってのエゴなのかもしれない。 娘が大きくなったら、僕らが運動会に行くことを恥ずかしく感じるときもくるだろう。恥ずかしく思う気持ちはよーくわかる。だけど、それでも僕らは運動会に行く。ビデオカメラを持って。

家に帰ってきてパプリカを流したら嬉しそうに踊っていた。今日の運動会でその姿を見せてくれよぉとは思うけれど、それは来年に持ち越しだ。