Life Itself

生活そのもの

赤ん坊はそろそろ赤ん坊ではなくなるのかもしれない

おもちゃや絵本を引っ張り出して、赤ん坊とあそんでいるときに思った。


これまで購入したおもちゃはすべて目安の月齢が記載されてあった。0ヶ月から、3ヶ月から、6ヶ月から、10ヶ月から。かならずしもその通りに購入したわけではなかったが、その目安を参考にしていた。3ヶ月の頃に10ヶ月のおもちゃを買うことはなかったし、10ヶ月になって3ヶ月のおもちゃを買うこともなかった。


まもなく赤ん坊は1歳になる。1歳になると、「1歳」を目安としたおもちゃがたくさんあって、これからは「1歳」用のおもちゃを購入することになるのだが、ざっと確認する限りだと1歳の次は1歳半、そして2歳、3歳と続いていくようだ。これまでのように、数ヶ月刻みで対象のおもちゃがあるわけではない。


今日、3ヶ月の頃に購入したおもちゃを出すと、赤ん坊は最初はあまり興味なさそうにしていたが、目の前で動かしていると飛びついてきた。それからはそのおもちゃでしばらくあそんでいた。対象月齢というのはあくまで目安の話であって、1歳になっても3ヶ月のおもちゃであそんだっていいわけだし、十分に気をつければ(自己責任というやつだ)たぶん1歳半用のおもちゃであそんでも問題はないはずだ。


ただ、1歳を境に月齢刻みから抜け出すというのは、親からすると少し寂しいことではある。数ヶ月毎におもちゃが用意されているというのは、少しずつステップアップして赤ん坊が順調に育っていることの確認になって嬉しかったし、少し先の月齢用のおもちゃを見て、あぁ数ヶ月後にはこんなおもちゃで遊ぶほど成長するのかと思ったりして、おもちゃは赤ん坊の成長具合をはかるものさしのようなものだったように思う。これから赤ん坊はおもちゃでははかることができないほどの成長を見せていくのだろう。それはそうだ。まもなく歩くようになって自分の足で動き回るようになる。地球がおもちゃになるようなものだ。月齢刻みのおもちゃは必要ないのだろう。

 

しかし、1歳というのは赤ん坊と呼ぶには微妙なところかもしれない。最近の日記では赤ん坊と書いたり娘と書いたりしていたが、そろそろ赤ん坊ではなく「娘」に統一した方がいいのだろうか。自らの足で歩き始めるまでは赤ん坊と呼ぶか。


成長はとても嬉しいことだが、ときが過ぎていくことに少し寂しさを覚えている。