Life Itself

生活そのもの

6畳の世界

赤ん坊がいるのは6畳の和室。どうやら、赤ん坊はこの6畳の広さを目一杯楽しむことができるようになってきたようだ。
 
今日の仕事中、妻が動画を送ってきた。それは、赤ん坊が部屋の端から端まで動き回る様子だった。まだ前方向へハイハイをすることはできないが、後ろにはどんどん動いていく。少し前まではお腹を中心に方向転換をしていたが、今日見ていたらもう手で方向を変えることができるようになっている。
 
世界が広がったからか、この3日間くらいで赤ん坊はお転婆具合が増しているようだ。1ヶ月前くらいからお転婆な感じはあったが、この3日間のなんでも好奇心を示す感じは凄まじく、力も強くなっているから圧倒されてしまう。あちこちに動きたがり、何かを掴みたがり、舐めたがり、見たがる。妻にも僕にも引っ掻く。抱っこしていると、急に頭突きをしてくる。攻撃しようという意図があるのではないことはわかるが、とにかく痛い。妻が痛がっている顔をしていると、それを見て笑う。
 
これからさらに大変になりそうな感じはするが、同時にさらに楽しくなりそうな感じもある。少し前が懐かしくあり、今で精一杯で楽しくもあり、先が楽しみでもある。さすがに産まれた頃のことはかなり前のように思われるが、「今」という時間をとても長く感じている。「今」は瞬間でもあれば、ある一定の長さを持った時間でもある。瞬間の濃度は高く、今という時間はとても長く感じる。赤ん坊が見せてくれている時間だ。
 
最近は家に帰って赤ん坊の顔を見ると、機嫌よく笑いかけてくれる。あんな笑顔を投げかけてくれる存在がいるというだけで、世界が肯定されるように感じる。ただのノロケ話である。