Life Itself

生活そのもの

平戸へ

妻の親戚に会いに平戸まで来ている。前回平戸に来たのは、赤ん坊が産まれる3ヶ月前のことで、ちょうど1年ぶりの平戸だ。
地元の佐世保から近いことから、平戸には子供の頃から度々遊びに来ていた。田平公園という大きめの公園があって、祖父母がよく連れてきてくれていたのだ。関西出身の妻の祖父が平戸在住で、昔から好きな場所である平戸と縁ができたことは嬉しい。
 
妻の祖父は今回娘と会うのが初めてだ。もう9ヶ月目になるが、福岡と平戸という微妙な距離であること、またタイミングが合わなかったことから、だいぶ大きくなった今の時期に連れてくることになった。それでも今日会った妻の祖父、叔父、叔母3人と顔合わせができてよかった。
平戸の家は、僕の祖母の家を思い出させる昔ながらの日本家屋で、庭があって様々な木々や花が植えてあり、部屋の中までその庭からの風が入ってくるのがなんとも気持ちがいい。ゆったりと時間が流れ、昼はめったに長時間寝ない娘も、リラックスした体勢で2時間近く寝ていた。心地よい風を伴った、ゆったりとした時間の流れ方は、やはり僕が幼少期に祖母で感じたものを思い出させるもので、久しぶりの懐かしい感じだった。あの感じの時間が流れる場所は、もう平戸の家しかないのかもしれない。
 
赤ん坊とおじいちゃんおばあちゃんが一緒にいると、笑えることが起こることが多い。
 
おじいちゃん、マッサージしてあげようか
ありがとう。やってくれんね。
どこが気持ちいい?ここらへん?
うん、そこ気持ちよか。眠たくなってきた。
そんまま寝てしまえばよかたいね。
いや、俺は寝らん。昼の時間に寝たことはなか。
なんば言いっよっとね。いつも寝てるところば見とるばい。
うんにゃ、寝やしとらん。
おじいちゃん、ここ気持ちいい?
うん、気持ちよか。あんたはマッサージの上手かね。
そう?ありがとう。
あらあら、ゆうちゃん、お義父さんの頭の方に行っとらすばい。
ゆうちゃん、だめよ。
ははは。少ない髪の毛ばむしりよらす。よかよか。
おじいちゃん、ここはどう?あ、寝てる。
ほら、寝とるやん。
 
娘が妻の祖父の髪の毛をむしり取ろうとした、それだけの話なのだが、掛け合いが妙に面白かった。正確ではないと思うが、今日起こったことなので、だいたいはこんな感じだったと思う。忘れないように書いておく。