Life Itself

生活そのもの

露天風呂

露天風呂のなんと気持ちのいいことか。平戸で温泉のある宿に宿泊して、露天風呂のあまりの気持ちよさ、素晴らしさに今さらながら感動してしまった。
僕は温泉は好きだけど、あまり得意ではない。すぐにのぼせてしまうから、あんまり長いこと入ることができない。男同士で入ると必ず先にあがることになるから、ペースを乱すようで気を遣ってしまう。次第に、友人や知り合いとだけでなく、家族であっても温泉に行くということ自体が億劫になってきた。


今回平戸にいい宿泊施設があると聞いて泊まることになり、たまたまそこに露天風呂があった。やはり最初は温泉に入ることに気乗りがしなかったのだが、先に入りに行った妻がとても気持ちよさそうにして帰ってきたので、僕も行くことにした。


当たり前のことを書くが(僕にとっては今回初めて気づいたことだった)、露天風呂の何がいいかと言えば、お湯に入りながら同時に外の風にあたることができることである。腰辺りまでお湯に入るようにしておけば、外の風が気持ちい具合に体にあたって、僕が温泉に入るときの問題である、すぐにのぼせるということがない。ずっと入っていられる、その気持ちよさ。ずっとお湯に入っていると体の芯から温まってきて、僕だけかもしれないが手足が軽く痺れるが、その後体全体がすっと通ったような感じになる。露天風呂からはライトアップされた竹の木々が見えて景観的にも飽きることがない。それになぜかクラシック音楽がずっと流れており、そのせいか時間がゆったりと流れている感じがする。この感じは癖になる。


夜の露天風呂の気持ちよさをもう一度味わいたくなって、朝ごはんを食べてからもう一度露天風呂に入りに行った。よくあるパターンだが、男湯と女湯は入れ替わり制で、昨晩入ったものとは違っている。妻から、たぶん女湯の方(もちろん僕が入ったときには男湯)が広そうだよ、と聞いていたのだが、朝入ったお湯には昨晩にはたぶんなかった展望露天風呂まであり、朝から贅沢な景観を楽しみながらお湯に浸かることができた。眼下右真下には満開とまではいかないまでも3割程度葉桜に変わった桜が見え、1キロ位先の前方一面は海である。


帰り佐世保に寄って両親とランチをし、福岡へ。とても良い旅となった。