Life Itself

生活そのもの

初節句

今日は娘の初節句だった。
 
娘が健やかに成長するよう願う日で、とてもめでたい日であったのだが、日曜日であったにもかかわらず僕は仕事で、残念ながら家族で初節句という雰囲気をほとんど味わうことができなかった。妻は初節句ということで少しだけ豪華な祝い膳を用意してくれ、娘も交えて家族3人でご飯を食べた(娘はさつまいも歯固めをずっとカチカチと噛んでいた)。
 
家に帰宅して笑顔で娘の顔を見ると、娘は機嫌良さそうにニコッと笑い返してくれて、それから夕食までの間、少しの時間だけ赤ん坊と遊んだ。赤ん坊は機嫌よく声を発し、歌っているのかと思うくらい色んな音程の声を出していた。もしかしたら歌っていたのかもしれない。
そういえば、最初に歌った日の記憶はない。いつの間にか歌っていた。最初に前に進んだときの記憶がないように、最初に歌ったときの記憶も忘れてしまうのだろか。あれだけ気持ちよさそうにいろんな音程の声を出していたのだ、妻もそんなに声を出したところは見たことがないと言っていた、今日が、初節句の日が、娘にとって最初に歌った日としよう。
 
今は寺尾紗穂の『君は私の友達』を聴きながら、このブログを書いている。初節句だからか、初節句なのに娘とあまり遊ぶことができなかったからか、このミニアルバムのすべての曲がゆっくりと心に染み渡っていくのを感じる。昨日購入したばかりだが、昨日聴いたときの感覚とはまったく違う。外から雨が降る音が聞こえているのも影響しているのかもしれない。雨の音とよく合うアルバムだ。
 
思い返せば、娘が産まれたその日は、1人で二階堂和美の『ジブリと私とかぐや姫』を聴いていた。その日以来、このアルバムを聴くと、娘が産まれた日のことを少し思い出す。娘が産まれた日も雨だった。初節句の日も雨だ。雨の日に娘は産まれ、歌うことを始めた。