Life Itself

生活そのもの

2019/02/22

風呂に浮かべることができる、親子で対になったアヒルのビニール人形を入手した。親のアヒルは安定して浮くが、子のアヒルはどんな水位でもひっくり返ってしまう。小アヒルは頭と胴体の大きさがあまり変わらないから、頭が重くてそうなってしまうのだろう。子アヒルを親アヒルに乗せると、少し親アヒルが傾いて安定度は欠くが、2羽とも浮かぶ。子アヒルは親アヒルがいないと1羽では浮かべない。頭が大きいことと言い、親がいないと浮かぶことがっできないことと言い、人間の赤ん坊と親の関係性と同じだ。
ヒルのビニール人形は、僕も子ども時分に風呂で浮かばせて遊んだ記憶がある。風呂に浮かぶアヒルを見ていると懐かしい気分になるし、アヒルを使って自分の子どもと遊んで喜ばせているのは何だか不思議な気持ちだ。
昨日の日記で、赤ん坊と一緒に風呂に入ると、レベルマックス度で泣かれたと書いた。今さらの言いわけではあるけれど、妻が風呂に入れたって、赤ん坊は少しこわばった様子を見せる。とくに湯船に入るときはそうだ。おもちゃを入れて湯船に浸かってもリラックスして遊ぶことはまだない。湯船に入ったときの浮遊感に慣れないのだろか。赤ん坊にとってはとても大きい風呂でぷかぷかと浮かぶのはとっても気持ちよさそうなんだけどなぁ。
田尻久子さんの『猫はしっぽでしゃべる』をもう今日には読み終わる。猫はしっぽでしゃべる』は湯船に浸かっているときだけ読んでいた。お風呂によく合う本というわけでもないのだけれど、1人だけの空間でゆっくりと読んでいて気持ちがいい本だった。音がなく、視覚的にも何も遮るものがない風呂。でも、この本はカフェでたまに外の景色に目を移しながら読むとたぶんもっと気持ちがいいだろうと思う。本の中にもそのような描写が何箇所かある。
来月に田尻久子さんの新刊が出るそうだ。橙書店にはまだ一度しか行ったことがない。熊本に行くのはなかなか大変だが、初めて行ったときから熊本という街が好きになった。赤ん坊と妻を連れて、また近いうちに行きたい。