Life Itself

生活そのもの

絵本を自分でめくる赤ん坊

最近、娘は1人で本を読もうとする。今までも自ら本を手に取ろうとはしていたのだが、それは読むというよりは本に触るといった感じで、本を手にとってもかじろうとするか、くしゃくしゃにするかだった。それがここ1週間くらいの間に、本を手に取ると1ページ1ページめくって、それを読もうとしている(絵本だし文字を読むことはできないから見るというべきか)。もし1ページ飛ばしてめくってしまったとしても、飛ばしたページをどうにか開こうとする。小さい手で不器用にページをめくっていくその仕草はとてもかわいい。
 
多くの赤ん坊と同じように、娘のお気に入りは『しましまぐるぐる』だ。『しましまぐるぐる』は色鮮やかでキャラクターも可愛らしく、多くの赤ん坊にウケがいいのも深くうなずけるが、1ページ1ページがダンボールくらい分厚く、赤ん坊でもめくりやすくなっているのがいい。その他の絵本は僕らが読む本と同じような紙質なのだが、それだと薄すぎて赤ん坊の不器用な手ではめくるのが難しいのだ。赤ん坊だって、読み聞かせてもらうだけでなく、自分の好きなタイミングでページをめくりたいだろう。それに分厚いとそのぶん頑丈になる。くしゃくしゃにはできない。その時の気分でくしゃくしゃにするのはいいが、折れ曲がった1万冊の諭吉さんの顔が変わって見えるように、絵本の絵も感じが変わってしまう。そのような紙質は『しましまぐるぐる』だけではないが、『しましまぐるぐる』は視覚だけでなく触覚に対しても赤ん坊が気にいるようよく考えられているように思う。