Life Itself

生活そのもの

2018/12/23

赤ん坊は相変わらず咳と鼻水がおさまらず、今日はどこにも出かけずに家でゆっくりとすることに。赤ん坊にとっても、久しぶりに外出しない1日となったはずだ。咳と鼻水が出ていても、基本的にはご機嫌で、よく遊んでいた。妻がこしょばいと言うので何のことかと思うと、赤ん坊が妻の花を舐めていた。それを見て笑うと、赤ん坊も嬉しくなったのか、何度も何度も舐める。僕の鼻も舐めてくれるかと思って、妻がいた場所に寝てみると、赤ん坊は一度だけ舐めてくれたが、その一度だけだった。妻の鼻はいい味がして、僕のはまずいのだろうか。赤ん坊はたまに猫のようになる。
 
最近よく起こることなのだけれど、外出時用の同時読みしている本が同じタイミングで読み終わってしまう。最近はエッセイと小説の2冊読みが基本で、以前にも書いていたように、最近は堀江敏幸の『その姿の消し方』と須賀敦子の『コルシア書店の仲間たち』をゆっくりと読んでいた。1日に読む数ページ、ときに1ページだけということもあったが、それがいかほどにも心地よい時間であったか。文章に目を通す前と後では気分がまったく違っている。2冊は、どの箇所から読んでも、哀しい気持ちになることはあっても、決して不快になることはない。本を読むことで世界に対して肯定的になることができる。
本当であれば、この2冊のまま年越しを迎えたかったが、仕方がない。エッセイは引き続き須賀敦子を読むことにして、小説はどうするか。今年は僕にとっても妻にとっても、堀江敏幸の年だった。最後まで堀江敏幸の本にするか。