Life Itself

生活そのもの

My baby's first Teddy bear

先日、デパートの上階で用事を済ませ、その日の夕食の食材を買うためにエスカレーターで降りていると、妻が急にこのフロアで見たい物があると言って、途中のフロアで降りることとなった。見たい物とは、ドイツ製のクマのぬいぐるみだった。
それまでにもそこには何度か行ったことがあって、ある日には外国からわざわざ招いたらしい職人さんが、その場でぬいぐるみを作っているところに立ち会ったこともあった。
 
妻の要望でまた覗いてみたのだけれど、今回初めて娘くらいの月齢も対象であるぬいぐるみが売っていることに気づいた。いくつか種類はあるが、いずれも値段は安くもないが、高すぎることもない。微妙なところだ。妻とあーだこーだ言いながら見ていると、狭い店内だ、店員さんが寄ってきて、ぬいぐるみについて色々と説明してきた。振ると音が鳴る小さなぬいぐるみがあったり(これは少し安めだった)、下に取っ手がついていてそれを引っ張るとオルゴールが鳴るぬいぐるみがあったり、そしてもちろん普通の何のしかけもないぬいぐるみもあった。しかけがないぬいぐるみが一番人気らしいのだが、そのぬいぐるみにも服を着ているものだったり、足の裏に「はじめてのぬいぐるみ」と英語で刺繍しているものがあったりする。色もたくさんある。1つ1つ手作りなので、全く同じものは1つしていないという。
 
店員さんの話を聞いていると、高すぎることもなく(安くはないという考えはどっかにいった)、見た目も可愛らしいし、娘にぬいぐるみを見せると欲しそうなりアクションを見せるので(後にただ機嫌が良かっただけということがわかる)、買ってあげることにした。
 
僕と妻の頭の中には、漫画『よつばと』で、よつばがくまのぬいぐるみを買ってもらって、ジェラルミンという名をつけて大変可愛がるという場面が共通してあったようで、僕の方が思いは強かったようだが、双方同意の上、買うに至った。
 
いまのところ、赤ん坊はぬいぐるみに対して特別な興味を示すことはない。たまに掴んで引っ張ったりなめたりすることもあるが、他のおもちゃの方が気に入っているようで、こっちからぬいぐるみを差し出さなければ見向きもしない。
しかし、赤ん坊がぬいぐるみを舐めているときにたまたま抱っこする形になることがあって、その時にはぬいぐるみを持つ赤ん坊はこんなに可愛いか!というくらい感激して、写真を撮りまくる。
結果、ぬいぐるみを買ったことに後悔はなく、満足である。赤ん坊ではなく、僕の感情だけれど。ぬいぐるみは長い付き合いになるはずだ。いつか気に入ってくれる日が来ることだろう。