Life Itself

生活そのもの

2018/10/23

遺伝子というものは容赦なく子へ受け継がれるようだ。赤ん坊は頭のハチが張っている。僕と同じように。首が少し短い。僕と同じように。そして、顔が大きいかもしれない。僕と同じように。
産まれた後はこれらの特徴はそこまでわからなかったけれど、大きくなるにつれて徐々に特徴がでてきた。顔が大きいかもしれないというのは、同じ月齢くらいの他の赤ん坊と接する機会が増えてから、妻が気づいた。
 
今はその兆候が見られるというだけで、受け継いでいることが確定したわけではないけれど、もしこれらの特徴を受け継いでいるとしても、僕からその対処法を教えてあげることができる。たとえ僕と同じように鈍くさくても、その対処法を、うまく折り合いをつけて生きていく方法をいくらでも教えてあげることができる。一般的に欠点と思われるような特徴を受け継いでいるとしても、親として残念だと思うことは全くない。頭が大きいというのは特徴であり、欠点ではない。世の中や時代が決定と決めつけているだけだ。時代が変われば、その欠点は長所となり、長所は欠点となり得る。僕がその対処法を教えてあげなくても、きっと子ども自身がその対処法(抵抗法でもいい)を考えていくだろうし、全く気にしないほどの強さを持つかもしれない。
 
そうは言っても、特徴を指摘されることに対して、超然とすることはとても難しいことだ。僕も顔が大きいことについて友人から指摘されても何も思わないが、見ず知らずの人に「顔大きいですね」と言われると、さすがにむっとしてしまう(一度そういうことがあった)。でも、そんな僕の大きい顔を褒めてくれる人もたくさんいる。皆がその特徴に対して同じ反応するわけではないのだ。反応しない人もいる。というか反応しない人がほとんどだ。指摘されることなんてそうないのだから、ちょっとした事故にでもあったと思えばいい。むっとした感情はすぐに消え去る。
 
赤ん坊が自分自身の特徴を認識することはずっと後のことになるだろうが、その時その特徴が世の中でどう受け入れられるにしろ、気にする必要はないということを教えてあげたい。ただ堂々としていればいいのだ。
とここまで赤ん坊に特徴がある前提で書いてきたが、親バカ丸出しの発言をさせてもらうと、赤ん坊はとても可愛い。可愛いという特徴があるだけだ。これからどんな特徴が出てくるのか、とても楽しみである。まだその兆候しか見えていない。