Life Itself

生活そのもの

ライブ中の写真撮影について

平成31年4月18日。
 
ついにBob Dylanが怒ったげな。写真撮影禁止としているにもかかわらず、撮影していたファンを見て口頭で注意したらしい。Bob Dylanは、たぶん肖像権に関して厳しく管理しているのだと思う。昨年のフジロックの様子も、フレテレビNEXTでは放送されなかったし、写真撮影も禁止だったらしい。僕は前の方で観ていたから実際に写真撮影が禁止できていたのかはよくわからないが、Bob Dylan以外のライブの感じだと、きっと多くの人が撮影していただろうと思う。あれだけの人が写真撮影していては、取り締まるのは無理だ。
 
14年前に初めてフジロックに行ったときは、まだスマホがなかったということもあるけれど、今よりずっと写真撮影に厳しくて、写真撮影している人をセキュリティが注意しているのをよく見かけた。
昨年、2年ぶりにフジロックに行っていろいろ感じたことがあったのだが、一番閉口したのがライブ中の撮影だった。ただライブを楽しみたいだけなのに、他人の撮影しているスマホの画面が目に入ってきてしまって目障りだった。前の方に行ったらライブを楽しんでいる人が多いと思ったら、前にいる人までがっつり撮影していた。ライブを記録として残したいのか、ライブ自体を楽しみたいのかよくわからない。
 
ライブに来ている人にもそれぞれ事情があるだろうし、ライブの楽しみ方は人それぞれではあるけれど、撮影している間はそっちに気を取られてライブには集中できないだろうと思う。もったいない。記録として残したい気持ちもわかるが、記録したものを見返しても、ライブには到底敵うはずがない。もっと純粋にライブを楽しむようになればいいのにとは思うが、ここまでスマホでの撮影が当たり前になったら、元に戻るのは難しい。
 
単独ライブであれば、撮影を厳しく取り締まっているミュージシャンのライブだったらそこまで不快な思いをすることはないだろうから、フェスではなく単独のライブに行くようにすればいいのだが、福岡は来てくれるミュージシャンが少ない。観たいミュージシャンが来るたびに大阪や東京に行くわけにもいかない。フジロックは観たいミュージシャンが結構来てくれるから、1年に1回観たいライブをまとめて観る感覚で行っていたのだけれど、ライブを観るときにスマホの画面が目に入って不快な気持ちになることについては諦めるしかない現状を思うと、とても残念な気持ちになる。写真撮影を禁止しているミュージシャンがどういう気持ちで禁止しているかはわからないけれど、撮影するのではなくライブをしっかり観てほしいという思いは少なからずあるはずだ。
 
僕は何くそと思って、昨年のフジロックではステージ以外の場所でも1枚も写真を撮らなかった。それはそれでアホらしいことかもしれないが、公式で発表されている写真を観るだけでも満足できるから後悔はしてない。