Life Itself

生活そのもの

星野源から『Hochono House』へ

昨日のライブで星野源の大人気っぷりを改めて肌で感じた。曲の合間には「げんさぁん」「げんちゃーん」と黄色い声援。曲の演出で銀テープと金テープが大量に降ってきたのだが、やはり前方座席以外の人には取るのが難しいのか、タオルを裏返しにしている人はテープを取ることができなかった合図で、あげると喜びますよ~と隣の人に教えられた。なんだかファンの一体感もすごいのね。
これだけ星野源の人気が凄まじいと、その影響力もすごいのではなかろうか。僕は細野さん経由で星野源サケロック)を知ったが、星野源はたびたび細野さんに影響を受けたことを公言しているし、星野源経由で細野さんを知った若いファンもきっと多いに違いない。星野源経由細野さんって羨ましい。
 
今日ランチで行きつけのカフェに行ったら、『Hochono House』がかかっていた。カフェのマスターもだいたい僕と同じ年齢だが、リアルタイムで『Hosono House』を聴くことができなかった後追いの世代にとって、『Hochono House』をリアルタイムで聴くことができることは幸福以外の何ものでもない。
 
しかし、僕らよりもっと若い世代、それこそ星野源のファンが『Hochono House』に手を出して、なんじゃこりゃあと衝撃を受けて、そっから『Hosono House』を聴き、そしてThe BandやJames Taylorを聴いて...もしくは泰安洋行あたりに手を出して、Dr.Johnあたりのニューオリンズ音楽を聴くようになったり...はたまたYMOを聴いて、クラフトワーク坂本龍一そして武満徹へと、またはフライング・ロータスに向かう人もいるだろう。細野さんの先に進めば進むほど、奥深く芳醇な音楽の世界が待っている。これから先、そのような体験をすることができる若い人は幸せだ。音楽はハマればハマり込むほど面白くなってくるが、最初のインパクトは二度と味わうことができない。それはきっと人生を変えるものになる。
 
いま、星野源がこれだけ人気があるってことは、日本の音楽界にとって、本当に素晴らしいことなんだと思う。