Life Itself

生活そのもの

2018/10/28

Steely Dan含めてDonald Fagen関連ばかりを聴いている。今はSteely Danの『Gaucho』を聴いている。毎日聴いていても飽きない。以前、毎日聴くLonsone Stringsについて書いたが、Steely DanDonald Fagenを毎日聴くのはまた違うような感じがある。適切な表現かはわからないけれど、音の密度が高く、隙きがない作り方であるにもかかわらず、毎日聴いていても疲れない。聴くごとに新しい発見があるからかもしれない。聴いているといろんな種類の音楽が顔を出して、ときどき不思議な気持ちになる。
 
Donald Fagenといえば、僕が最も敬愛するThe BandのドラマーLevon Helmとも縁が深い人物である。生前、Levon Helmが開催していた『The Midnight Ramble』にDonald Fagenはよく参加していて、なぜだろうかと思っていたのだが、Donald FagenはLevonの娘Amy Helmの父親でもあることを知った。Levon Helmの元妻がDonald Fagenと再婚したのである。Levon Helm BandにAmy Helmがいたからかはわからないけれど、とにかくDonald FagenはゲストとしてLevon Heml Bandに参加していた。おそらく、このLevon HelmDonald Fagenの関係性は日本ではあまり知られていない。Levon HelmDonald Fagenの音楽は全然違うけれど、歳も近い2人が好んでいた聴いていた音楽には共通していたものがあったはずだ。Donald Fagenは『Aja』のドキュメンタリーで、20年代から50年代の音楽を好んで聴いていると語っていたように記憶している。
 
Levon HelmDonald Fagenが共演しているところを実際に見てみたかった。それはもはや叶うことはない。昨年、Donald Fagenが来日すると知って、行く予定にしていたのだけれど、Donald Fagenの体調不良によりキャンセルとなった。いつかライブで聴く機会があればいいのだけれど。
 
しかし、たとえCDであっても、Steely DanDonald Fagenを毎日聴くことができるというのはとても幸せなことだ。特にこの季節の夜にはとてもぴったりな音楽だと思う。知的欲求を刺激するものがある。