Life Itself

生活そのもの

2018/11/04

しばらく前から赤ん坊は母乳・ミルクともに進んで飲まなくなっている。特にミルクなどはいやいや飲むか、遊びのみするかのどちらかで、無理やり飲ませるようにしなければ飲んでくれない。
生まれた頃に撮った写真を妻と見返していた。こんなにもやせ細っていて、小さかったのだと思った。あの頃、赤ん坊はミルクを口に含ませると、その他には何も見えないように一心に飲んでいた。ミルクを飲んだ後にゲップを出すのも一苦労だった。なんせ壊れもののようで、体は小さく、首もすわっていないから、どれくらいの強さで背中をさすったらいいのか手探りの状態だったのだ。まだ4ヶ月前のことだが、とても懐かしく感じる。
 
今日、となりのトトロを観ていて、メイが赤ん坊とそっくりであることに気づいた。顔が四角いところや、なにかに興味を持ったときの表情、笑った表情などよく似ている。生まれた頃は、崖の下のポニョのポニョにそっくりだった。今もポニョ感は少しあるが、どちらかといえばメイの方に似ている。顔も変わってきているのである。
 
赤ん坊と一緒に暮らしていると、赤ん坊の成長というのがどれだけ早いかということを思い知らされる。時間というものは戻らない。新生児頃の写真を見ていて懐かしくなり、少し寂しさも感じた。あの頃の仕草、モロー反射などは今ではほとんどすることがない。赤ん坊はとてもたくましくなった。きっと、あと1ヶ月後には今の赤ん坊のことを懐かしく感じていることだろう。数年後には、新生児の頃も、そして今の赤ん坊のことも一括りにして、昔のことのように感じているかもしれない。