Life Itself

生活そのもの

2018/04/12

妻が朝からネックレスを無くしたと言って、それが母からもらったものだったことを知っていたからか、そもそも朝で忙しい時間だったからか、僕自身でもよく原因はわからないのだけれど、それが癪に触って、職場にまでわざわざ身につける必要はないのに身につけるのがそもそも悪いのだ!と妻のせいにしてしまった。たしかに妻の管理不足と言ってしまえばそうなのだけれど、一番ショックを受けていたのはもちろん彼女で、その上僕にわけのわからない怒りをぶつけられるのだから朝から最悪な気分だっただろうと思う。案の定、昼ご飯を一緒に食べている時に「悲しかった」と言われて、ごめんなさいという気持ちになったのだけれど、16時くらいに一番忙しい中、ふと朝妻と一緒に駅まで歩いている光景が思い浮かんで、その時の妻の最悪な気分にようやく気づいた。心から反省した。なぜ優しい言葉をかけずに、怒ってしまったのか。改めて振り返ってみて、その時の僕の怒りというのは訳がわからない。たぶんただのエゴによる怒りだったのだと思う。
 
今日のように本当に悲しい気分である時に、「悲しい」とちゃんと言ってくれる妻にはいつも助けられている。機嫌の悪い時もあるが、僕みたいにわけのわからない怒りをぶつけてくることもないし、その時々で喜怒哀楽をちゃんと表現してくれる。僕にはできないことで、尊敬しているところだ。妻が色んな人から可愛がられるのは、喜怒哀楽をちゃんと表現できることが大きいと思う。娘には僕ではなく、妻を見て育ってほしい。喜怒哀楽を表現できる人間らしい人間になってほしい。
 
結果的にネックレスは見つかった。4つ折りに畳んだ黄土色の毛布の上にあって、毛布の色と同化してしまっていて、すごくわかりにくいところにあった。僕には反省しかないが、見つかってよかった。