Life Itself

生活そのもの

2018/01/18

夢の中で夢を見た。夢の中で見ていた夢から覚めて、すぐその後に夢そのものから覚めた。目を開けるとちょうど妻と目が合った。朝5時くらいだったと思う。妻もたまたまそのタイミングで目を覚ましたようだった。
 
夢の中で見ていた夢は悪夢だったことを覚えている。どんな悪夢かまでは覚えていない。本当のところ夢の中で夢を見てはいなかったのかもしれない。悪夢を見ていて、ある瞬間で悪夢からそうではない夢にスイッチのように切り替わって、それをぼくは夢から覚めたと夢の中で思ったのかもしれない。
 
夢の中の夢から覚めて、そしてさらに夢から覚めて妻と目があって「夢の中で夢を見ていた」と伝えたときに、安心とも残念とも言えないような気持ちがした。夢の中で悪夢から覚めたとき、もしくは悪夢が終わった時に僕はほっと安心していた。その安心した気持ちを持ったまま夢から覚めたとき、安心の気持ちはどこかにいった。あの安心した気持ちがそこまで持続せずに、すぐに目が覚めてしまったのが残念だったのかもしれない。でも悪夢を含めて見た夢全てが夢であり現実でなかったことに対しては改めて安心感を覚えたのだろうと思う。妻に「夢の中で夢を見ていた」ことを伝えてそれを受け入れてもらえたことで、夢は確実に夢となり、現実は確実に現実となった。その間の夢とも現実ともつかないものはその時点で消えたのだ。
 
僕は必ず毎晩夢を見る。でも起きたときには大抵覚えていない。妻はよく覚えている。たまに僕にそのことを伝えてくる。7時半頃目が覚めると、妻はずっとうなされていた。あとで聞いたら夢を見ていて、妻の亡くなったお母さんのお墓参りに行ったら蛙がいて、妻は蛙を見たら泣く、号泣する、たぶん号泣したあとに家に帰ったらお母さんがいたのだという。悪者にドラゴンボールを奪われたり、マッサージに行ってお腹が苦しかったという夢も見たそうだ。バラエティに富んでいる。全部覚えているのがすごい。