Life Itself

生活そのもの

2018/03/29

少しずつ少しずつ、時間が空いた時に坂口恭平の『幸福な絶望』を読んでいる。他にも数冊読み進めている本があって、その合間に読んでいるので本当に少しずつしか読んでおらず、読み始めから数ヶ月が経過していると思う。
 
もうそろそろ読み終わる。断片ずつでしか読んでいないが、ちょっとしたフレーズが印象に残って面白い。他の何かを見たり聞いたりした時に、あー坂口恭平もこんなこと言ってたなぁと思うことが度々ある。『幸福な絶望』で読んだ内容ではないかもしれないが、坂口恭平がどこかで言ったことだ。
 
坂口恭平の小説の変遷をみると、とても面白いし、勇気づけられる。こんな表現方法があってもいいのだと。坂口恭平の文章から圧倒的な生の肯定を感じる。だから病みつきになる。『幸福な絶望』、坂口恭平の躁鬱日記だが、鬱状態の日記でさえ生への肯定を感じる。いや、鬱状態だからこそ、と言うべきか。
 
この前、ようやく坂口恭平ご本人にお会いすることができた。CDの発売イベントだったが、ほとんどがお話で、ライブが始まる前からいきなり劇「The Adventure of Kyohei Sakaguchi」が始まったり、社会や言語でいつの間にか囲われているからトゥッパーピー語で話せばいいとか、たぶん彼がよく言う別のレイヤーで生きるということなんだと思うが、そういう話をしたり、最近の彼の小説のような世界が目の前に現れてとてもおもしろかった。
 
今日は昨日よりも少し風邪の症状がひどくなっている。
昼休みに見た桜がとても綺麗だった。が、だいぶ散ってしまっているように見えたので、今日は桜を見ながら妻と歩いて帰った。