Life Itself

生活そのもの

2018/09/13

昨夜赤ん坊のぐずりはなかなかおさまらなくて、しばらく抱っこしてあやしていたのだけれど、その時の表情が育児休暇を取っていた新生児の頃を思い起こさせた。最近ではほとんど見せることがなかった顔だ。
僕らがレストランの喧騒の中に連れて行ったことで、新生児の頃の、この世の中に適応しようとしてもがき、主には不安と、そして発するというよりは受け入れるというべき全方位への好奇心が入り混じったことで生じる感情が、再びでてきたのかもしれない。戸惑いといえばそうなのかもしれないが、おそらくはそれよりかなり複雑な感情だろう。僕ら大人は興味のない対象、不快な対象を遮断することができるが、赤ん坊はそうすることができない。ただ受け入れるしかないのである。初めてのものへ敏感に反応したことで、体もそうだが、心の疲れが出たのだと思う。
 
しかし、その表情を見て、表情自体は変わらないが、大きくなったなぁと改めて感じた。抱っこするときの重さもそうだし、顔や手の肉づきが全然違う。抱っこしたときの僕の腕と接する背中や太腿の感触に弾力を感じる。うん、大きくなった。写真や数値で比較して大きくなったと感じることはあっても、赤ん坊と接していながら大きくなったと感じることはあまりない。赤ん坊には負担となって申し訳なかったが、久しぶりの表情を見たことで、その成長を感じることができた。