Life Itself

生活そのもの

2019/11/07

残念なこともあれば、いいこともある。 残念なことは、近々福岡に坂口恭平が来ることを知っていたにもかかわらず、いつのまにかチケットが発売されていて既に売れ切れていたこと。もしかしたら席が追加されるかもしれないので、それを期待して待つ。

いいことは、今日観た細野晴臣の『No Smoking』がとても素晴らしかったこと。期待はしていたけれど、ライブ映像など今まで観たことがない映像が思った以上に多くて、大画面で観ることができて最高だった。

映画タイトルに反してというのか、タイトル通りというのか、この映画には細野さんがタバコを吸う映像がたくさん出てくる。細野さんは、タバコを吸うことは音楽創作に影響すると言っていた。タバコの煙が薫るように、音楽も薫せることが大事だみたいなことだった。音楽とタバコの煙で言えば、フジロックで観たロバートランドルフのライブでベースの人だったかキーボードの人だったかは忘れたが、ステージ右手にいたバンドメンバーがタバコを吸いながら演奏していて、その煙が上がっていく様子が強烈に印象に残っている。ロバートランドルフの土着的な音楽、そして強烈なライブパフォーマンスと煙がマッチしていて、あぁこういう風に音楽は継承されていくのだと思った記憶がある。細野さんは、ボブディランがレコーディング中にいつもマイクスタンドにタバコをさしていたところにも影響されたらしい。

今年のCircleで観たのを思い出したからかもしれないし、坂本龍一高橋幸宏が一緒に演奏していたから坂本龍一の登場の仕方がサプライズだったらかもしれないが、一番ぐっときたのは「Absolute Ego Dance」の映像だった。Cirlcleで聴いて以来、YMOで一番好きな曲だ。

伊賀航ラジオっぽい映像で、伊賀航の話す映像があったのも良かった。ライブ映像でも伊賀航のベースを何回も聴けたし、伊賀航ラジオの映像もあったことで、この映画を通して伊賀航の魅力が伝わればいいのだけれど。伊賀航の話をするときにはなぜか「さん」づけせずに伊賀航と名前を連呼してしまう。とても好きな人なんです。