Life Itself

生活そのもの

2019/09/18

飛蚊症はつくづく厄介である。そう思う出来事があった。

先日、部屋の中に蚊が入っていることに気づいた。足や手が痒いと思ったら、目の前を飛んでいた。蚊はそのまま娘の頭の上を旋回し始めた。こやつめ、どこを動き回っているのだ。我がプリンセスの周りを動き回るんじゃない! 悪気がないことはわかっている。生きるためには血を吸わなければならないのだろう。だが、娘は日本脳炎の予防接種を受けたばかりだった。予防接種を受けたばかりだからといって蚊に刺されて日本脳炎になりやすいということはおそらくないだろうが、それでも予防接種を受けた日だっただけに、娘が蚊に刺されることに対しては神経質になっていた。アヒムサ?今はごめんなさい。

で、すぐに蚊をつぶそうとしたのだが、2、3回トライしてつぶしそこねてしまった。

その後、何回か蚊の姿は目に入ったが、すぐにどこかに行き、見失ってしまう。なのに、僕も妻も何箇所も蚊に刺された。痒い。いつの間に。ちょろい人間だと思っていやがるだろう。しかし、僕らのことはちょろいと思ってもいいが、娘のことをちょろいと思ってもらっては困る。僕らのことはどうでもいいから、我がプリンセスの周りに蚊がいないか注視しつつ、蚊を探すことにした。発見しやすくするように、メガネをかけた。視界は明瞭になったが、そこで飛蚊症が問題になった。

目に入るのが蚊なのか、飛蚊症によるものなのか、全く区別がつかない。視界がはっきりした分、余計に飛蚊症黒点が濃くなったように思われた。探すためにいろんなところに視点を移すのが蚊の動き方とも似ているようで、それがまたややこしい。結局その日は蚊をつぶすことはできなかった。それ以降刺されることもなかったから、妻と僕の血できっとお腹いっぱいになって、どこかで休んでいたのだろう。

翌日、だいたい同じ時間帯にまた蚊は現れた。今度はメガネはかけずに、妻と二人掛かりで蚊を追いかけ、最後には僕がつぶした。2日間も僕の家で過ごしてくれたのにごめんなさい。全く悪気はないことはわかっているのだけれど、仕方がなかったのです。

飛蚊症とは、本当に文字通りに蚊が動いているように見える症状だということが身をもってわかった。飛蚊症による黒点は今やほぼ気にならなくなったが、蚊が出てきたときには困ることになる。


東京行きの準備で頭が回らず現実逃避していたら、上記のことを思い出した。無論、僕の準備ができないのは、飛蚊症は全く関係ない、と思われる。ただ、メガネをかけるといろんなものが気になって準備が進まなくなるということは同じである。

さて、そろそろ準備に戻らなければいけない。