Life Itself

生活そのもの

久しぶりに整骨院へ

ヨガを毎日続けていたことが体にいい影響を与えていたのか、しばらくの間、腰に痛みはなかったのだが、数日前から鈍い痛みが取れず、ついに今日我慢できずに整骨院へと行った。たぶん1ヶ月ぶりくらいの整骨院だ。

おそらく普段の生活の姿勢に問題があったのだろう。心当たりはある。1週間前くらいの数日間、村上春樹の小説を数冊立て続けに読んでいた時期があって、娘が寝たあとに深夜まで変な体勢で本を読んでいた。本に入り込んでいたから、どんな体勢で読んでいたのかわからない。どのくらいの時間読んでいたのかも記憶にない。たぶん相当体に負荷のかかる体勢だったのだろう。整骨院の先生は、背中がバキバキに硬くなっていると言っていた。

数時間に及ぶ無理な体勢を数日間続けると、30分程度のヨガではとても修正できない。ヨガの時間をこれ以上伸ばすことは難しいから、そのようなことがないようにしなければならないのだが、本を読んでいる間に、しかも本の世界に入り込んでいるときに、体勢のことなんか気にしていられるだろうか。

読書の時間を大切にするのか、体のことを大切にするのか。体の方が大切なのは当たり前なのだが、本を読んでいる間の体験は一回性のもので、同じ本を読んでも二度と同じことを体験することはできない。体験とは、本を読みながら感じたり考えたりすることだが、言わずもがな、体験は読んでいるときだけに生じるものである。数分後に同じ箇所を読んでも再現することはないし、ほかのことに気を取られていては体験そのものが失われてしまう。

だから変な体勢で本を読んでもいいかといえばそれは違うのだが、本を長時間読んでいると同じ体勢ではいられないのである。座っていても疲れるし、横になって読むにしても、残りの分量によって右向きが読みやすいか左向きが読みやすいか変わってくる。仰向きで読んでいると手が疲れてくる。長時間本を読んでいると、体勢をいろいろと変えざるを得ないのである。これは寝ているときに自然と寝返りすることと同じことのように思う。

まぁ、長時間ぶっ続けで本を読むということはめったにない。先週は夏休みで、深夜まで読んでいても仕事に影響がないからできたことだ。

今後いつ同じようなことになるかはわからないが、そんな時は本に捕まってしまったと思えばいい。ヨガをしても修正できないことは、あきらめて整骨院などに行って頼ればいい。読み進めたくて仕方がないと思っている本を無理やり止めることの方が精神上よくないし、結果的に体にも影響を及ぼす。