Life Itself

生活そのもの

タピオカミルクティ

おそらくは全国的に人気になっている台湾のタピオカミルクティ。僕が初めて飲んだのは、中2で台中へショートステイに行ったときだったが、一見ぶよぶよとでかくて気持ち悪そうなタピオカを飲むということが初めてで新鮮で、それにめちゃくちゃ甘いミルクティに感動したものだった。暑い台湾の夏には、タピオカミルクティの甘い味とタピオカミルクティというその響きがよく似合う(とそのとき思った)。それ以来何度か台湾に行っているけれど、タピオカミルクティを飲んだのはその時だけで、以降口にすることはなかった。台中名物のお菓子である太陽餅は行くたびに食べていて、今では台湾といえば太陽餅という感じがしている。


福岡にも何店舗かタピオカミルクティの店ができている。そのうち春水堂は台湾でも有名であることを知っていたのだが、ゴンチャという店がいつ見ても並んでいて、パルコの地下という天神の改札を出てすぐのところにあるから、横目に見ながら少し気になっていた。中2の夏のタピオカミルクティ。もう味は忘れていた。


この間、いつもは並んでいるゴンチャの目の前を通るとあまり並んでいなかった。赤ん坊と一緒だったが、これだったら並んでもあまり時間はかからないだろうということで、並んでタピオカミルクティを購入した。


最後に口にしてから20年以上経過している。中2の台湾での夏の味が口に広がった。あの夏Dragon Ashがブレイクして僕もよく聴いていたし、椎名林檎も聴いていた。どちらのCDも台湾で購入した。そういえばOasisのCDも買った。台湾ではなぜかCDをたくさん買って、音楽の幅が広がったような記憶がある。甘い味が口に広がったらすぐにぶよぶよのタピオカがやってくる。思ったよりも少し大きい気もするがこんなものか。美味い。懐かしさもあるだろうが、単純に美味い。妻も美味いと言っていた。


もう30過ぎのおっさんになったが、これは並んで買いたい。インスタ映えなんでどうでもいいが、若い子の後ろに並んで買いたい。若い子が並んでいるのを見て飲むのを躊躇している人がいたら、一度飲んでみてほしい。甘いものが好きだったらたぶん好きだし、タピオカの感触はクセになる。鮮度が命だ。数時間経過するとタピオカは固くなってマズくなる。


書いているうちにまた飲みたくなってきた。