Life Itself

生活そのもの

Circle2日目 2019/05/19

Circleで昨日観た素晴らしいライブのことが今日も何度も頭をよぎる。どのライブも素晴らしいものだった。


ラインナップが発表されたときから、またトリが細野さんであることが発表されてからより一層、今回のCircle2日目は細野さんのための1日になることははっきりとわかっていた。去年までは細野さんは夕方あたりが定位置、毎回少し眠たそうにしていて、いつもあっさりとライブを演って終わる印象だった。今回はトリの時間だから眠たそうということは多分ないだろうし、アンコールも含めると少し長く演ってくれるだろうだし、例年とは違った感じになるだろうことが予想された。


Circleの良いところでもありちょっとなぁと思うところでもあるのだが、Circleは大きめのステージと小さめのステージの距離が近いことから、交互にライブが行われる。大きめのステージが終わると観客は皆一斉に小さめのステージに移動し、終わると大きめのステージへと移動するこということが繰り返される。観ようと思えば全てのライブを観ることができるというのはいいことなのだが、なんというのかがっついた気分になって疲れてしまう。歳のせいもあるが、休みどころを考えなければトリの頃にはぐったりしてしまう。今回のラインナップが発表されたときに困ったなぁと思った。最初から最後まで全部観たい。こんなことは初めてで、しかも雨が降る確率が高かったから、トリの細野さんに向けてどう体力を温存していくか考えながら行動しないとなぁと思った。Circleは毎年人が多くなっている。僕の周りでも何人も行くという人がいたので、昨年以上に人が多いとなるとかなりキツくなるだろう。


ところが、いざ昨日Circleに行ってみると、全くガツガツすることなく全てのライブを楽しむことができた。上述のすべての心配が杞憂に終わったのである。
最後の細野さんまでどのミュージシャンも自然体でライブをしていたから、観ているこっちもリラックスしてライブを観ることができた。おそらく会場にいた時間の半分くらいは、座りながらゆったりとライブを観ていた。
あれだけの豪華ラインナップにかかわらず、驚くほど人が少なかった。体感では昨年の半分以下くらいだった。ライブが終わってもう一方のステージに向かっても前の方に行くことができた(行かなかったけれど)。  それとかなり大事なことだが、スマホでステージを撮影している人が少なかった。撮影している人がいても係の人が注意していた。後ろで観ていてもスマホのうざったい画面が目に入ることもあまりなかった。
天候が最高だった。雨はほとんど降ることなく、降っても小雨。ずっと曇っていたから、暑くなることもなく、快適な状態で1日を過ごすことができた。


環境としては、ベストに近い状態だったのである。


ライブについては、昨日の日記でも書いた通り。高橋幸宏のSaravah!再現ライブがあまりにも素晴らしかったから、今更だけど今日Saravah Saravah!のレコードを買った。まりんさんのDJが細野さん愛に溢れていて感動的だったから、あやうく細野さんのフィルハーモニーのレコードも買いそうになった。お金があったら買っていた。来月に持ち越しだ。遠目から観ていたから勘違いかもしれないけれど、DJの最後にまりんさんは口元に人差し指をあてて、しーっと言っていたように見えた。その時点で察しはついたけれど、「この次はモアベターよ」。トリの細野さんへのバトンパスが、銀メダルを取ったときの陸上男子400メートルリレーのようだ。で、最後の細野さんのHochono House、ブギウギからの『Absolute Ego Dance』。単独ライブだったらわかるが、フェスでこんなにも流れとしてパーフェクトなものになるのだろうか。
その他、Never young beachは新譜が良かったから楽しみにしていたのだが、安部くんがとても盛り上げ上手で、ライブ自体も映像で見た過去のものよりもずっと上手だった。曲順も良かったと思う。久しぶりの青葉市子ちゃん、中村まりさん。安定して良いキセル。細野さんと矢野顕子のモノマネが秀逸だった清水ミチコ


僕が見た今までの細野さんのベストライブは2016年の門司ブリックホールでのライブで、それは今も圧倒的にベストであることに変わりないが、昨日のライブもおそらくずっと記憶に残るものになることだろう。
いつもいつものわがままだが、行かせてくれた妻と赤ん坊に感謝したい。