Life Itself

生活そのもの

赤ん坊の寝相

赤ん坊の寝相が悪い。いや、寝相の問題なのか。夜中に何回か起きるのだが、起きるたびに赤ん坊が違う場所にいるのだ。赤ん坊は起きているわけではなく、ぐっすりと寝ている。最初は赤ん坊の布団の上で寝ていて安心して僕も寝るのだが、起きると赤ん坊は僕と妻が寝ている布団、しかも妻と僕の間にいるのだ。赤ん坊の布団が左にあり、右に妻と僕が寝ているダブルの布団がある。妻は赤ん坊の横で寝ている。つまり、赤ん坊はどうやってか妻の上か下を通って僕らの間に移動してきているのだ。妻に聞いても心当たりはないという。赤ん坊が泣けば妻か僕は起きるが、2人とも起きた記憶はない。僕らが赤ん坊を移動させたわけではない。もしかしたら寝ぼけてということもあるかもれしれないが、立て続けに数日も寝ぼけてそんなことをするだろうか。不思議だ、赤ん坊はなぜ妻と僕の間にいるのか。僕と妻の間にいても赤ん坊は無事なので寝ると、赤ん坊は今度は僕と妻の足の方に移動している。この移動はまぁわかる。ぐっすり寝ているのに移動していることはもう考えないことにする。で、まぁ赤ん坊は寝ているので起こす理由もなく僕もまた寝る。そして数十分だか数時間後に起きる。すると今度は妻の頭の左側、赤ん坊の布団と僕らの布団にまたがるようにして寝ている。この移動はどういうことだろう。夢遊病か。もしくは起きて移動はしているが、僕らに気を使って泣かないようにしている、そっと移動して移動が終わったら寝る。そんな感じなのか。カメラで一晩中部屋の様子を録画しなければわかりそうもない。
 
寝相が悪いのは確かである。生まれて数ヶ月間のように上向きで寝ていることはほとんどない。うつ伏せになるか、横を向いているか。体を捻った状態で寝ていることもある。自由に寝ている。僕も寝相はいい方ではないが、赤ん坊ほど自由ではない。寝ている間も理性は働くのだろうか。少しでも寝相を良くしようと意識は働くのだろうか。もしそのような意識が働くのだとしても、赤ん坊にはまだその意識はない。
 
寝ている間に移動するのは不思議だし、少々困ったものだが、寝相が悪くても畳の上に布団を敷いて寝ているのだから落ちる危険性もない。面白かったらから寝相のことを書いているが、赤ん坊には気にせずに今のまま寝てほしい。寝るのがあまり好きではない僕からすると、赤ん坊の寝方というのはなんだか勇気づけられる。