Life Itself

生活そのもの

『いだてん』について

大河ドラマ『いだてん』のことがニュースになったと思えば視聴率のことばかりだが、僕の家族は『いだてん』をとても楽しんでいる。


『いだてん』に対する批判的な意見は以下のようなものか。
いわゆるブログ的に書いてみようか。

 

『いだてん』の視聴率が悪い?なぜ!?解説

 

 
時代と話が行ったり来たりでわかりにくい


まぁ、これは確かにごもっともなご意見。しかし、時代や話が行ったり来たりするのは、昨今の映画や小説では当たり前のことではないか。昨今って言ったってここ数年の話ではないし。閑話休題。だからと言って大河ドラマでもこの手法を使えば面白くなるというわけではないが、『いだてん』に関して言えば、この時代行ったり来たりするのはわかりやすい形で動いていくし、そんなに混乱するような感じではない。時代が動けば、しばらくその時代の話が続く。それに時代が変わるときにはたいていビートたけしがそのことを言うから、いきなりではない。時代や話が変わるからこそ、独特のリズムが生まれて引き込まれる。


ビートたけしの滑舌が悪くて何と言っているかわからない


これも極めてごもっともなご意見である。僕も1話目はなかなかたけしさんの言っているセリフを聞き取ることができずにいた。
だが、滑舌の悪さも癖の1つだ。人の癖はしばらくそれに接していると慣れてくる。ましてやビートたけしは今でもいろんな番組に出ているではないか。慣れるよ、慣れる。というか、お馴染みのものなんだし、慣れている。決して聞き取りやすくはないけれど、聞き取ろうと少し努力さえすれば、いつのまにかすんなりと耳に入ってくるようになる。


まとめ


いかがでしたか。なんて。「いかがでしたか」って、いつも思うけど何を聞いてんの。いかがでした系のブログが検索結果の上位にくるのはどうにかならないんだろうか。
ちょっとだけ真似してみたけれど、ブログの書き方ってつまらない。


書き方はともかく、ここであげた批判は、いずれもリズムや音の部分だ。リズムや音は身体に訴えるところだから、よくわからないものであれば違和感というか不快感を覚えることになるかもしれない。でも、リズムって反復なので、いくら違和感や不快感があっても慣れてくれば、いきなりそれが快感になることもある。時代が変わるというところも、そこでリズムが変わるってことだから、本来であればさらに気持ちが良くなるところだ。音楽のライブであれば、そのリズムがどんなものか体を適度に揺らしつつリズムが身体に入ってくるのを待って、待ってれば勝手に身体が慣れるからいつのまにか気持ちよく踊ってる。変わったリズムが、もしくは変わり方が素晴らしいものであれば、それまでどんなリズムかを忘れて忘我の境に入ることもある。
肝心なのは、そのリズムや音に対して構えるのではなく、ただその中に身を置くこと。とりあえず、リズムと音にノるということ。そうすれば、『いだてん』ほどリズムに乗ったときに気分が上がるドラマはないことがわかる、かもしれない。だって、『いだてん』の音楽は大友良英さんだもの。この人のリズムや音は信用して、ただ身を預けてしまえばいいと思う。


僕ら家族は毎週日曜日を楽しみにしている。たいていは録画したものを観ることになるのだけれど、赤ん坊と一緒にみるときは、横尾忠則さんの『いだてん』の題字とオープニングテーマで赤ん坊も笑顔になって踊って観ている。

とつけむにゃあ。