Life Itself

生活そのもの

2019/05/04

令和になってから毎日何もないと昨日書いたばかりだが、それは僕が何も知らなかったからだった。というよりは知らされていなかった。父が平成最後の日である4月30日から入院し、今朝退院したことを今日母から聞いた。
 
結婚式で実家に帰ったのが4月27日。その翌日、4月28日に父と母と3人でランチを食べに行ったのだが、父がその時ロボコップみたいな歩き方をしていた。聞くと寝違いをしたのだという。その数日前から徐々に痛くなっていて、28日の朝起きたときに本格的に痛くなったのだそうだ。父はいつも大げさなので、首を固定させた状態でロボコップみたいに歩く姿を見て、寝違いでそんな歩き方になるかなんて言って母と笑い合っていたのだが、大げさではなく本当に痛かったのだ。30日の朝、救急車を呼び、急遽入院。MRIなど精密検査をしたところ、首の痛風と診断された。僕は経験がないが、経験した友人の話では、痛風は尋常ではなく痛いらしい。平成から令和に変わるとき、父は病院で過ごしていたということだ。
 
今日母からそのことを聞いたのも、坂本龍一が「題名のない音楽会」に出ていたことを伝えるために電話したときのことで、母から電話があって聞いたのではない。僕から電話をしなければ、いつ知ることになったことだろう。今回のような大事なことでも母は事後報告として伝えてくることが多い。母は大の心配性だが、僕もその性質を受け継いでいて、僕を心配させないためにと考えてのことかもしれない。今朝退院したとのことだから、電話する暇がなかっただけなのかもしれない。こんなことがあるから、母に電話するときにはいつも電話先の声色を気にしながら話す。今日も最初はいつも通りの感じだったのだが、急に声色が変わって「実は...」という感じで話が始まった。命にかかわることがないからまだ良かったが、救急車を呼んで入院してとなると、それは一大事件である。
 
首の痛風は時間をかけて治療していくことになるそうだ。医者からどう言われたのかまでは聞いていないが、食生活も変えていかなければならないだろう。偏食家で毎晩酒を飲む父のことだから、食生活を変えるというのは大変なことだと思う。ただでさえ猫に定期的にインスリンを打たなければならず気にかけることがあるのに、さらに父の食生活を考えるとなると、母もストレスを抱えることになる。父のことだけでなく母のことも心配だ。