Life Itself

生活そのもの

曽我部恵一さんライブ@舞鶴公園

 
昨日美容室に行ったときに、舞鶴公園で行われるFUKUOKA MACHI CAMP PARTYでCurly Giraffeさんのライブがあることを聞いた。調べてみると、Curly Giraffeさんのあとに曽我部恵一さんのライブもあるとのことで、しかも無料、昼下がりから夕方あたりのいい時間なので赤ん坊も連れて3人で行くことにした。
Curly Giraffeさんのライブにはこれまでも数回行ったことがあるが、昼下がりの時間帯に野外で聴くにはピッタリな音楽で、赤ん坊の最初のライブとしてはとてもいいものになると思った。妻にとっても久しぶりのライブだったが、Curly Giraffeさんのライブには一緒に行ったことがあったので、家族のイベントとして今回は本当にいい機会だった。
 
ライブは30分の短いものであったが、好きな曲も演ってくれたし、相変わらず素晴らしい内容だった。天気も最高で、風も気持ちが良かった。フジロックのPyramid Gardenのようなゆるーい感じの雰囲気だった。これが無料だなんて、本当に贅沢だ。
 
赤ん坊はステージの方を気にしながらも、音楽よりは初めて触れる芝生の感覚を楽しんでいるようだった。それはそうだ。初めて足の裏で触れる外の地面の感覚に勝てる音楽なんてない。しかも芝生だ。屋内でしか遊んだことのない赤ん坊にとって、それは気持ちよくないはずがない。少し虫が心配ではあったが、僕や妻につかまって裸足で芝生に立ち、途中からは手で芝生をいじくり回していた。夢中になっていた。
 
しばらく赤ん坊は芝生で遊んでいたが、ライブが終わる頃になると寝てしまった。それから舞鶴公園内をしばらく散歩して、曽我部恵一さんのライブ。僕も妻も曽我部恵一さんのライブは初めてだ。
 
曽我部恵一さんのライブも30分程度だったが、そこで演っていた「おとなになんかならないで」に僕も妻もやられてしまった(妻は号泣してしまったらしい)。曽我部恵一さんの娘さんは数日前に18歳になったばかりらしいのだが、その娘さんが産まれたばかりの頃に作ったという曲。
歌詞にしっかりと耳を傾けながら聴いていて、今日の初めて芝生に接したときの赤ん坊のこと、これから初めてのことをたくさん経験して、初めてのことがなくなって、いずれ大人になる赤ん坊のことを思った。成長していく赤ん坊の姿を見るのは嬉しいが、今の可愛らしい赤ん坊の時期が過ぎていくというのはとても寂しくもある。そんなことは思ってはいけないのではないかと考えながらも、この時間がずっと続いてほしいという気持ちを抱かずにはいられない。今の赤ん坊がとても愛おしい。「おとなになんかならないで」ほしいし、「秘密のままで輝いて」いてほしい。そして「夢からさめて泣かないで」という歌詞、これはどういう意味かはよくわからないが、ようやく寝かしつけたあとによく思うことだ。たぶんある時期からは思わなくなることなんだろうなぁ。僕らにとっても、子育てで今だけにしか抱くことができない感情というのがある。