Life Itself

生活そのもの

先延ばしに、先延ばしに

平成31年4月14日。
 
休日で暇な時間があると、あることが頭をよぎって気が重くなる。友人の結婚式の余興のことである。
めでたい席だ、こんな気持ちになるべきではないこと、晴れやかな気持ちでいるべきことはわかっている、でも気が重い、今はその日のことを考えたくない。そろそろ余興のためのネタを考えなければならなくて朝からPCの前に座ったものの、腰も重い、スイッチを入れて切り替えればいいだけの話だけなのだが、そのスイッチが硬いように思われる。実際はそんなに固いものでもない。頭の中で、同じところをずっとループしながら先延ばしにして、今はレコードを聴いている。レコードも廻るが、中心の方へと向かっていく。僕の頭は同じ場所をずっとトレースする。とりあえず、いま書きながらネタのための衣装だけポチッとクリックしてAmazonで購入した。ようやく1曲目のAメロが終わった気分だ。序章も序章。
 
友人の数は少ないが、今年は今回のを含めて2回披露宴に出席することが既に決まっている。招待してくれるのはとても嬉しい。ただ、人前に出ることだけはやはり気が重い(何回同じ言葉を言うのだろう、止めることができない)。人前に出るような人間ではないのだ、友人は余興に僕を出す理由として、意外性という一言だけで押し切った。僕自身にとっても、僕が余興に出るなんて意外も意外、そんなことは思ってもいなかった。できる限り人前に出ることを避けてきたが、もう腹をくくるしかない。
 
休みの日はいつも赤ん坊が先に起きる。僕が起きると、目の前に赤ん坊がいるということがある。たまに顔を掴まれてそれで起きることもある。僕はいびきをかいていることが多いらしく、その音につられて、否、その音をうるさく感じて起こしにきているのかもしれない。そういえば、Apple Watchをつけた状態で睡眠アプリを起動させて寝ることがあるのだが、いまの睡眠アプリはかなり進化していて、いびきをかいていた時間や、いびきの音を録音する機能まである。僕のいびきの音を聴いてみると、とても、いさかか、非常に不快な音だ。妻はよく我慢していると思う。娘だって、赤ん坊のうちはまだいいが、このいびきが原因で僕のことを嫌うことになるのかもしれない。それに、いびきをかくと喉が乾燥していけない。それで喉がやられて、風邪をひいてしまう。今のうちに、できる限りいびきをかかないように(そんなことができるかはわかならいが)、いろいろと試した方がいいのかもしれない。
 
起きてすぐ目の前に赤ん坊がいることほど、幸せでいい目覚めもない。すくすくと元気に育ってくれていることを当たり前だと思わずに、先のことに対してマインドを働かせることをせず、赤ん坊と妻といる時間、その今の時間だけを大切にしていきたい。
 
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と言って、また披露宴のことを先延ばしにする。