Life Itself

生活そのもの

ご近所さん

昨夜の、赤ん坊が僕の顔を見ると大泣きするといういささかショッキングな出来事は、赤ん坊が寝る直前に改善の兆しを見せ始め、今朝にはすっかり良くなった。ひと安心。
 
今日、会社から徒歩7分くらいの行きつけのカフェに行き昼食をとった。昨年末の家の近所でばったり会ったことがあり、ご近所さんということはお互いに知っていて、今日は途中から僕以外にお客さんがいなかったこともあって、昨年にオープンしたショッピングセンターや、近くのパン屋、うまい飯屋など近所トークをした。話の途中で、具体的にどのあたりに住んでいるのかという話になって、マンションのおおよその場所を言ったところ、「それって○○マンションですよね?僕もそうです」と。同じマンションの、しかも1階下の住人であることが発覚したのだ。そんなことってあるのか。
僕はただ珈琲が美味しい店を調べて行っただけである。会社からも行こうと思えば行ける距離なので、たまにランチで行くようになった。同じマンションの住人にお近づきになりたくて行ったわけではない。
 
僕は今のマンションに住んでもうすぐで8年目になるが、カフェのマスターは4年目だという。4年間も同じマンションに住んでいて、一度も会ったことがない。いや、きっと会ったことはるのだろうが、お互いに認識しなかったのだろう。まぁ、そもそもマンションの近所付き合いなんてないに等しい。半年前に隣に引っ越してきた家族のことは未だにはっきりと認識していないくらいだ。でも、それにしても。
 
同じマンションであることがわかってからは、マンショントークをしたり、音楽の話をしたり。近くの雑貨屋で寺尾紗穂のライブに行ったことがある、とか、僕は同じ場所で坂口恭平のライブに行った
とか。折坂悠太とかいいよね、とか。マスターとは同年代で、おそらく話をあわせてくれたところもあるのだろうが、音楽の趣味も似通っていた。話をしていて楽しいし、カフェ自体、とても居心地がよく、また珈琲はとても美味しい。
 
しかし、同じマンションだからと言って、いや同じマンションだからこそ、距離のとり方が難しい。難しく考える必要はないのだろうが、節度のある距離を保っておきたい。仲良くなりたくないわけではない。むしろ一緒に飲みに行くくらいの感じで仲良くなりたいくらいだ。でも、居心地の良いカフェなのだから、マスターと客という関係性は保ち続けたい。同じマンションとわかって新たな関係性が生まれた(発覚した)わけだが、その関係性よりカフェに居る時の関係性の方を大事にしたい。
 
同じマンションに親族以外の知り合いが住んでいるなんて、大学の時以来である。マンションの住人としての関係性ウンタラカンタラとか書きながら、僕は知り合いが同じマンションに住んでいることをとても嬉しく感じている。