Life Itself

生活そのもの

ヨガワークショップのメモ書き

今日はヨガのワークショップだった。あまりにも学びが多いワークショップだったが、途中から頭痛がひどく、既に多くを忘れかけているので、これ以上忘れないようにここにメモしておく。機会があれば、後日感想含めてまとめたいと思う。
 
・ヨガ哲学者でもあるパタビジョイスは、ヨガとは5%が理論で、残りの95%は練習であると言っていた。そのあと彼は考えを変えた。ヨガとは1%が理論で、残りの99%が理論である。
・ヨガは癒しであるか。答えはNOである。ヨガは癒しを求めるためにするのではない。ヨガはただ練習するものであり、その先に何か達成があるわけではない。ヨガをすることで、何も考えずに今の世界が生まれる。ヨガを練習すること。Use Yoga.Practice Yoga.
・ヨガスートラのディアーナとは、日本で言う禅のことであるが、確実にすべての人が経験したことがあるものである。仲間と夕日を見に行く。飲み物、食べ物、シートなどを用意して車で夕日が見える地まで行く。着いたときにはまだいい時間ではない。飲み食いしながらその時を待つ。夕日が落ちてくる。夕日が落ちてくるその光景を見ていると、何も考えなくなっている。次第に夕日と自分の境目がなくなってくる。自分が夕日も含めた自然の一部であることが分かってくる。地球上で人間が一番偉いのではなく、あくまで自然の一部なのだと。夕日を見ているとき、努力してその壮大な美しい光景を見ているのではないはずだ。何も考えずとも美しい光景が自分の中に溶け、そして自分がその光景の中に溶けていく。これこそがディアーナである。これは偶然に起こったことだが、ヨガではダーラナで一点集中する過程を経て、ディアーナの境地を目指す。
・これからレッスンに向けて言葉を用いて説明するが、言葉は単に概念に過ぎない。言葉を越えたもの、言葉の表面ではなく、その意味するもの、内側にある深いものを理解してほしい。
・言葉を越えたものとは、練習を通して知ることができるものである。練習を通して経験し、その言葉を自分のものにすることだ。
・ヨガは何かを達成するためにするものではない。それは未達成であるものであり、未完成であるものである。達成するとき、それは死を迎えるとき。ヨガをするにあたって方向付けをするために何かを見るのだとすれば、それは北斗七星などだ。決して届くものではないが、その方向へゆっくりと確実に進んでいく。
・矛盾しているようだが、人間は既に完成されていると同時に常に改善の余地がある。そのままで無理をして変わる必要はないが、改善できるところは改善していってもよい。
・ダウンドッグで踵が床についていることなどは重要ではない。ヨガはポーズではないのだから、そのポーズを目指すべきではなく、「練習」をすることが大事である。
・ヨガスートラの中でも、八支則の中で一番先に言及されるのは、ヤマであり、その中でもアヒムサが最初である。アヒムサは大事なものだ。
・アヒムサは不殺生。自分の体をアヒムサしてはいけない。アヒムサしないようにヨガをする方法を考えるべきである。体を痛めつけるヨガをすべきではない。
・体を痛めつけないヨガをするために、解剖学を学ぶことはとても重要である。体の構造を知ることで、怪我をしないための体の使い方がわかる。
・サンスカーラとは、何十年も使用した軍手のようなものだ。店で購入する際に試着してもすぐにもとの形に戻るが、数十年使用したその軍手は、一度はめて脱いでも自分の手の形が届まることとなる。室の良いオイルなどを使わなければ、そのサンスカーラはなくなることはない。そのサンスカーラは早く気づくことができれば、もとの状態に戻すのも難しいことではない。気づくのは、早ければ早いほど良い。
・サンスカーラを手放すためには、ヨガを通して自分の体の状態を知ることだ。自分を見ることだ。
・練習とは経験すること、そして失敗すること。経験し、失敗を重ねることで、自分の中での一番心地よい状態を探ることだ。
・自分の中で実現したい状態がどのような状態であるかを知ることだ。それに向けて練習すべきである。やみくもに練習するべきではない。
・体の骨格は生まれつきにして人それぞれ違うものだ。アーサナの形にとらわれるべきではない。
・レッスンではサマスティヒからゆっくりと見ていく。すべてのアーサナは基本のサマスティヒやスリヤナマスカラのの応用系であるのだから、まずは基本のところでゆっくりと正しい方向へと進みことが必要である。
・子どもは1つのものに熱中すると周りが見えなくなるほど集中する。それはディアーナの状態である。
・基礎を学び練習することは、初めて数字を学ぶときのようなものである。子どものときに初めて数字を学んだとき、1、2、3...と続くこの文字を理解するのは難しかったはずだ。1から10まで数えたとき、英語であればその次にくるのはelevenである。そこでつまずいて混乱する。oneとの文字列の関連性は全く見えないからだ。twelve。ここではtwがtwoとの関連性があるように見える。thirteen。threeのthとの関連性がある。fourteen。ここまでくればfourと関連性がわかり、だいぶ理解できるようになる。