Life Itself

生活そのもの

笑う僕を見て泣く赤ん坊

佐世保から福岡へ。通常2時間弱のところが、4時間かかった。佐世保市内も渋滞が発生していて、佐世保を出るだけで1時間、初めての経験だった。
渋滞中、ほとんど止まることなく、僅かながらずっと進むような具合で、気を抜く時間がなかった。4時間の間、赤ん坊がずっとおとなしかったということはもちろんなく、途中何度かぐずり、その度に妻があやして寝かせることの繰り返しとなった。荷物が多いので、車で移動が一番いいのだが、それでもやはり正月に帰省するのはなかなかハードだということがわかった。
 
実家には小学校の頃までしかいなかったが、今回の帰省で小学校の頃に見ていた景色やその時の感じと再会した。この正月の帰省で体もきつかったが、安定しなかったのは心の方で、それが原因で妻と険悪な雰囲気になることがあった。僕が完全に悪いことはわかっているのだが、頭に血が上っているときは意気地になってしまい、非を認めることができない。それで少し心を落ち着けるために周りを見渡すことが多くなって、本来は反省すべきタイミングではあるのだが、ゆっくりと景色を見ることで小学校の頃の思い出や感じというのがふと戻ってきて、記憶が過去に飛んで戻ってくる間に冷静になるということが何度かあった。なんというのか、自分でも書いていて因果関係というのか、心の動きがめちゃくちゃで、僕自身もよくわかってはいない。小学校の頃の記憶に再会できたからと言って、僕の心が安定しなかったことを正当化できるわけではないし、そう言っているつもりもない。だが、ゆっくりと見渡す原因となったのは、僕の心の不安定さである。そして、僕はその思い出したこと自体をとても嬉しいものだと感じている。うん、めちゃくちゃだ。
 
これも因果関係がはっきりしないのだけれど、僕が赤ん坊の前で声をあげて笑うと赤ん坊が泣くようになった。正月の間、妻と僕が険悪な雰囲気になっていたことが原因なのかもしれない。なにが原因であれ、笑うと泣かれるというのはショックだ。少し様子を見てみることにしよう。
 
なぜ正月の間に心が荒れていたのかはわからないけれど、少し落ち着いてきた感じがある。明日からは日常の生活に戻る。と思っていると熊本で地震があった。福岡も揺れていたのだろうが、ちょうど車を運転していて気づかなかった。余震が心配だ。