Life Itself

生活そのもの

2018/12/20

今日の仕事は久しぶりに楽しかった。
 
通常の業務を少し離れ、担当者が作成した文章の英訳を2時間程度したのだが、専門外の単語や言い回しを英語に訳していく作業は、いつもと違った頭の使い方でとても新鮮だった。
 
少しでも作業を効率的に進めるために、一旦はGoogle 翻訳先生の力を借りるのだが、日本語特有の少し回りくどい言い方や敬語でめちゃくちゃな英語になってしまった。Google 翻訳の精度は上がったとは言われているが、今日使ってみた限りだと翻訳ソフトとしてまだまだ利用できるレベルではないし、Google翻訳で訳された英語をそのまま使うと意図した内容とは誤って伝わる可能性がありそうだ。日本語と文法が似た韓国語などではまだマシなのかもしれない。
 
専門的な単語などはGoogle 翻訳の内容を参考にしながら、一旦Google 翻訳上の英文をすべて解体して、改めて作り上げていく。面倒臭そうに思われるかもしれないが、これでも最初から自分で英訳するよりはずっと時間を短縮できる。この解体からの再構築という作業がとても快感だった。少量の材料と骨格は残して組み立て直す。リフォーム的な?違うか。
 
専門的な単語含めて、文章を作り上げながらGoogle翻訳で英訳された単語や言い回しが適切なものかも確認していくのだが、単語1つをとっても、果たしてそれが適切なものなのかというのは、考えれば考えるほどわからなくなってくる。単語1つ訳せばそうなるが、文脈でその単語が使われるとなるとたぶん違う、ではこの文脈ではどの単語が適切なのか。Web辞書を参照しながら、単語やイディオムを1つずつ当てはめて確認してみる。パズルのようにピタッとはまるわけではないが、考えていくうちにより適切な単語が見えてくる。
もっと正確性にこだわりだせば根気のいる作業なのだろうだが、僕は今日作業するだけだったので、単語1つの使い方に関して新たな発見の方が多くて、これもまた楽しかった。
 
今日少し英訳しただけで偉そうなことは言えないが、翻訳家の仕事というのは、正確性にもこだわらなければいけないだろうし、翻訳元の筆者が言わんとすることも理解しなければならないだろうしで、きっととても骨の折れる作業の連続なのだろう。単語1つ向き合うだけでもどれだけの労力を要するか。
 
一旦は今日だけの仕事ではあるが、社内で英語で文章を作成する機会が多くなっているようで、今後少しずつ英訳の機会が増えていくかもしれない。今日あまりにも楽しかったので、もっと増えてくれるよう期待している。