Life Itself

生活そのもの

2018/12/18

朝、エレベーターでデイサービスらしき人とすれ違って、駐車場に車が止まっていたのでもしやと思って中を覗くと、助手席に祖母が乗っていた。祖母も僕にすぐに気づき、綺麗な笑顔を投げかけてくれた。満面の笑みで、心が洗われるようだった。祖母の笑顔は、赤ん坊の笑顔と同じ性質のもので、受け取る側の心を穏やかにしてくれる。朝から祖母に会うことができてよかった。
3年ほど前までは毎朝祖母と会っていたが、側が体調を崩してから朝に会う機会はほとんどなくなった。あれから目に見えて体力も衰えたし、物忘れも激しくなったけれど、一方で祖母には純化していく性質のなにかがある。それを感じる。毎日赤ん坊と接しているから、僕が感じやすくなっているのかもしれない。
朝、祖母の顔を見て、昨夜くよくよと考えていたことがどうでもよくなった。
 
仕事は師走の追い込みで、チームによってはピリピリとしたムードを感じる。僕らのチームはそこまでではないが、ユーザーがピリピリとしているから、神経質にならざるを得ない。いつも以上に、親切に丁寧に対応することが必要だ。
 
赤ん坊の周りにだけはゆっくりとした時間が流れている。赤ん坊の成長はこちらが追いつかないくらい早いけれど、当の本人はゆっくりと、1つ1つのものをしっかりと見て、遊んでいる。来年の今頃はもう赤ん坊とは呼べない。赤ん坊の師走は今だけだ。
僕らにとってはあっという間に過ぎてしまう師走だけれど、赤ん坊と過ごす今年だけはもう少しゆとりを持ち、時間の流れを感じていきたいものだ。いつの間にかもう半月以上が過ぎてしまったけれど、まだあと10日以上ある。