Life Itself

生活そのもの

2018/11/07

赤ん坊は救急車の音が苦手なようで、救急車が近くを通るとそれを超える高い声で泣き叫ぶ。
 
となりのトトロ』を赤ん坊と少しずつ一緒に観ている。昨日観たのが週末に一時帰宅するはずだった母親が帰れなくなったところで、先にメイが大泣きして、その後サツキが泣いた。どちらの場面でも赤ん坊は同じように泣いた。それを見て、こっちが泣くと赤ん坊は同じように泣くんじゃないかと妻に冗談半分で言ったら、今日妻が試していて、泣いた顔を見せると大泣きしたそうだ。帰宅後、好奇心で僕も試したら、マジ泣きしてしまった。赤ん坊で遊ぶようなことをして申し訳なかった。
 
妻は嘘泣きをしたのとは別に声を上げて笑いかけると、赤ん坊は同じように笑ったそうだ。その様子を撮った動画を見ると、確かに同じような笑い方をしていた。
赤ん坊は妻や僕のことをよく見ている。赤ん坊の顔を覗き込むと、赤ん坊は顔のいろんなところを見ている。特に見ているのは口と目のようだ。
 
この2日間ほど、僕の顔を見ると泣きそうな顔になることにショックを受けている。僕は満面の笑みの表情をしているはずなのに。目が笑っていないのか。そんなはずはない。僕は心から幸せな気持ちで赤ん坊と接している。顔にどこか怖いところでもあるのか。髭か、生い茂った眉毛か、まつ毛か。濃い顔が苦手なのか。赤ん坊よ、君の顔もどんどん濃くなってきているぞ。眉毛なんかは立派なものだ。思春期になったら、自分で手入れするのも大変かもしれない。
泣くと少し申し訳ない気持ちにもなるが、救急車の後に泣き叫ぶこととか、僕らの泣き顔を見て一緒に泣くこととか、そのいちいちが愛おしくて仕方がない。