Life Itself

生活そのもの

2018/10/11

朝は、少し早めに放送されるBSの朝ドラを観ながら朝ごはんを食べるのが日課だ。だから、朝ドラが肌に合うかどうかは、気持ちよく会社に出かけることができるかにかかわってくるので、結構重要であったりする。
前回の『半分、青い。』は、朝から星野源の曲を聴くことができることは良かったし(録画を見るときも一度も主題歌を飛ばすことがなかったのは『あまちゃん』と『まっさん』以来だった)、キャストもよく、最初から最後まで観はしたのだが、物語の進み方に少し強引なところがあったように思う。不快とまではいかないまでも、モヤモヤとすることは多少あった。
10月始まった『まんぷく』だが、いろんなところで書かれているように、朝ドラの王道のような感じで、テンポがよく毎日楽しく観ることができている。15分があっという間だ。特に長谷川博己の役はとてもいい。技術屋でどこか不器用だが、真っ直ぐで、仕事も安藤サクラ演じる福子との恋も自然と応援したくなる。あとは、ハマケンが演じる牧善之介という役。ハマケンが「牧...善之介です。」というセリフを吐くだけで笑えてくる。しかし、在日ファンクであれだけ歌ってるだけであって、声がとてもいいのね。これからが楽しみなドラマだ。
 
普段、朝ドラ以外のドラマはほとんど観ないのだが、高橋一生小林薫が出ると知って、とりあえず録画しておいた『僕らは奇跡でできている』というドラマを昨日観た。とても良かった。
 
動物行動学を教えている高橋一生演じる主人公は、少し不思議な性格ではあるが、子どものような好奇心を持っていて、当たり前のことに対して疑問を投げかける。シマウマの模様はなぜあのようになっているのか、イソップ物語で亀はなぜ寝ているうさぎに声をかけなかったのか(これは少年が投げかけた疑問を高橋一生演じる主人公が考えるというものだった)。イソップ物語に関しては、一応答えのようなものを提示していたが、シマウマの模様については学生に考えさせるだけ考えさせて、答えはわからないというものだった。答えをすぐに求めがちな学生に対してわかりませんというのは、痛快だった。学生もそうかもしれないが、特に社会に出ると、どうしても答え、正解、結果をすぐに求めてしまう。世の中には答えなんてないもののほうが多いもんね。答えばかり求めるよりも、目の前にものに好奇心を持って、そして慈しむことのほうがずっと大切だ。そんなことを投げかけてくれているようで、今後どのような物語展開になるかはわからないが、楽しみにして観たいと思うドラマである。