Life Itself

生活そのもの

2018/07/04

・昨日日記をあげた直後に、妻が再び破水したと言ってきた。僕が日記を書いている間、妻は寝ていて、日記を書き終えてから妻の部屋に様子を見に行ってすぐのことだ。

病院にすぐに電話をしたところ、念のためすぐに病院に来てほしいと言われた。23時を過ぎていただろうか。その日2回目の陣痛タクシーを呼んで、すぐに病院に連れて行ってもらった。台風による雨はひどかったが、幸い風は弱まっていた。タクシーはすぐに来てくれた。

検査をしたところ、どうやら破水ではなさそう、とのこと。1時間ほど、赤ん坊の心拍や陣痛の具合を見てもらった。そのまま入院してもいいが、一度帰宅して様子を見たらどうかと言われ、そうすることに。帰宅したのは1時前だった。帰宅後もピンク色の液体が出ているという。僕はその後すぐに寝たが、妻は5時過ぎまで陣痛のような症状があり、寝られなかったそうだ。今日休みだった僕は10時頃起床。妻はぐっすり寝ていた。

 

・妻が起きたのは正午過ぎ。ピンク色の液体はまだ出ているという。昨日帰宅後も改めて病院に電話をしたが、しばらく様子見でいいとのことだったので、様子を見ることに。だが、昨日直接聞いた時は、今回のように液体が出た時は都度直接見せてもらうのがいいと言われた。一体どっちなのだ。妻と話し合って、一旦は様子を見ておくことに。昼食をとった後、僕は映画を観たが、その間、妻は寝ていた。陣痛のような症状はほとんどないようだ。安心していいものかわからないが、ゆっくり寝ることができているというのは悪いことではない。たまにうめき声を発するが、穏やかな表情で寝ていた。

夕方に妻が起きて、18時半頃、夕食をとった。その後、ピンク色の液体の量が多くなっていると言ってきた。様子を見ていいものか判断に迷ったが、量が多くなったということは状況が変わっているので、一度病院に電話をして直接確認してもらうことにした。電話での返答は、大丈夫だとは思うが、念のため病院で診させてくださいとのことだった(思ったとおりの返答だった)。

で、またタクシーを呼んで、病院へ。妻は診察を受けに、僕は待合室のようなところで待つ。昨日待合室で待っていた時は落ち着かなかったが、たぶんまた一緒に帰ることになるだろうと思っていたし、ゆっくり本を読みながら待っていた。15分後、助産師さんがやってきて、「破水していましたので、今日から入院することになります」と言われた。

 入院の手続きをした後、妻のいる病室へ。妻は照れくさそうに笑っていた。

直後、医師がやってきて、明日からのことを説明してもらった。今回の症状としては前期破水であり、明朝に検査をして、おそらくは陣痛誘発剤を打つことになるとのことだった。明日15時まで陣痛誘発剤を打って、それでも陣痛がこなければ一旦止めて、次の日にまた陣痛誘発剤を打つ。つまり、明日には陣痛が始まり、出産することになるかもしれないということだ。土日に入ると医師・助産師が少なくなるので、遅くても金曜日には出産できるようにということである。

 

1人で帰宅することになった。1人になった途端、不安が押し寄せてくる。元来が心配性だ。妻がいない家に違和感を覚え、あまり落ち着かず、30分ほど布団の上でスマホをいじってから日記を書くために書斎に来て今に至る。坂本龍一の『Three』を聴いている。書いているうちに、ようやく落ち着いてきた。

 

さて、明日はどうなるだろうか。明日からの2日間は、全く想像がつかない。明日も明後日も午前中は出社して、午後から休みをもらうつもりでいる。

 

妻がいる病室は陣痛室で、僕が病室にいたときには隣で陣痛を耐えている女性の声がしていた。僕が帰るまでの1時間の間に子宮口が9センチまで開き、分娩室に移動していた。妻の話では、つい先程出産したそうだ。おそらく分娩室に入って2時間ほど経過していたと思う。

とても辛そうな声を発していた。女性の母親だと思うが、側についていた。全く不安そうな表情はなく、むしろウキウキしているような感じだった。分娩室に移動する際は、「もうビデオカメラ持っていたほうがいいかしら」と上ずった声で言っていた。強い。出産を経験しているからだろう。

 

明日か明後日には、陣痛に耐える妻の側にいることになる。支えることができるか不安はあるが、支えるしかない。できる限りのことはしなければならない。

 

これまでの日記で何度も何度も書いてきたが、本当に「いよいよ」である。