Life Itself

生活そのもの

2018/06/04

出産を1ヶ月前を切ってくると、まだ時間があるとは言え、日常にうっすらと緊張感が侵入してきているような感じがある。破水が先なのか、陣痛が先なのか、妻は陣痛を乗り越えることができるか、そして僕は妻の陣痛をサポートすることができるか。赤ん坊は無事に産まれてきてくれるだろうか。そういったことがずっと頭のどこかでマインドとして働いている。そのマインドを僕はどうすることもできない。必要なマインドの働きなのかもしれない。

 

2人でも話している。妻はどこか不安な表情を見せることもあるが、覚悟を決めているようだ。妻はいつもお腹の中の赤ん坊に語りかけている。

僕はすぐ先の将来をなんとかイメージをしようとするが、うまくイメージできずに、もどかしい思いをしている。実際にその時がくると、きっと妻よりも僕のほうが焦ってしまうだろう。いつだってそうだ。だが、今回ばかりはしっかりサポートしなければならない。

 

この2日間は休みで天気も良かったので、2人で街や公園を歩いた。妻もリラックスできたと言っていた。梅雨に入ってしまっているので、これから雨の日が多くなるかもしれない。臨月を過ぎると歩いたほうがいいと聞くが、雨の中を歩くわけにもいかない。滑るのが一番怖い。天気がいい日を狙って、また歩きに行きたい。

 

もうすぐ母の誕生日だ。今日は母の誕生日プレゼントを購入した。母の誕生日と、僕らの子どもの誕生日は近い。亡くなった祖母も、梅雨の時期に外を歩いたりしていたのだろうか。1年くらい前に、若かった頃の祖母が夢に出てきたことを思い出す。若かった頃の祖母の姿は知らないが、僕は彼女が若い頃の祖母であることにすぐに気づいた。あの時の祖母は、母が産まれる前だったのか後だったのか。祖母にはいつだってまた会って話したいと思う。

祖母と祖父はずっと仲が悪かったが、出産の時はどうだったのだろう。夫婦仲はずっと悪かったが、子どもにはとても優しかったと母は言っていた。

新しい生命を迎えようとしているこのタイミングで、母や祖母のことを考えることも多い。