Life Itself

生活そのもの

2018/01/30

坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async」を観た。

観ている間に感じることが多すぎたので、忘れない内に箇条書きで記しておきたい。

 

・音が素晴らしく良かった。

・「solari」のときだったと思うけど、この曲の最初の音が鳴った瞬間から、耳鳴りの音が大きくなっていった。いつも聞く耳鳴りの音とは違っていた。最初は少し怖さを感じたが、音楽と同時に耳鳴りが聴こえる状態が次第に心地よくなってきた。これはイニャリトゥの「BIUTIFUL」でも感じたことだった。いつもであればひどく不快感を感じる耳鳴りの音が、逆に生を感じさせる「音」として感じられた。音楽が耳鳴りを刺激したのだろうか。耳鳴りの音と音楽は同じ空間で同居していた。

・音楽(音)によって、耳鳴りの音も変わってくるんだと思った。耳鳴りの音も変化する。上手く付き合っていけばいいんじゃん。

・ライブ会場の緊張感がそのまま画面を通して伝わってきて、映画以上に物音を立ててはならない雰囲気があったように感じた。だが、それでも音を立てる人は立てる。ライブ会場の人なのか映画館の観客なのかもはやわからなかったけれど、途中咳をする音が聞こえてきて、しばらくそれが続いて、でもそれが音楽に上手く乗っていた。途中からその咳の音が本当に咳なのか、それとも坂本龍一が鳴らしている音なのかわからなくなって、多分もう一度観ないとわからない。

・やっぱり「disintegration」が好きだなぁ。この曲をまたLPで聴きたい。