Life Itself

生活そのもの

2018/01/15

アキ・カウリスマキの『希望のかなた』を観た。フィンランドの難民がテーマでシリアスな内容でありながら、くすっと笑わせるユーモアが随所にあって抜けがよく、何より音楽が素晴らしかった。 映画を観た後、すぐにBob Dylanを聴きたくなった。

 

山田孝之似のシリア生まれの主人公はクソ真面目でいつも真顔で辛気臭くもうつるが、どこか可愛げがある。とてもいい国だ、全ての人に平等だと聞いていたフィンランドにやってきたが、難民申請をしても公式には受け入れられず、挙句の果てに何もしていないのに敵対視して攻撃してくる者まで現れる(攻撃してくる者がいれば、それを助ける者もいる)。それでもどうにかしてフィンランドに居続けて、離れ離れになった妹と再会することを望む彼に、偶然出会った人々が救いの手を差し伸べる。

 

難民がなんだ、クソ真面目で辛気臭いのがなんだ、体が小さいのがなんだ!その人がどんな『属性』であろうと、そんなの関係なく受け入れる人は受け入れる。そこで関係性が生まれる。関係性は縁となる。

 

・先日、仕事後あまりにも疲れて、癒やしを求めにタワレコに行った。ハンバートハンバートの『家族行進曲』を購入した。細野さんがゲスト参加していることを知っていたのでもともと気になっていたが、買うタイミングを逃していた。グッドミュージック。細野さんが参加している曲だからということは関係なく、特に「がんばれ兄ちゃん」は素晴らしい。歌詞がまたいい。歌詞を読むだけでも胸に迫ってくるものがある。

 

・職場の人と一緒にランチに行って音楽の話になった。僕が知らない音楽をたくさん知っている。その時に最近の音楽の話になって、Kitty, Daisy & Lewisが好きだと言っていた。Kitty, Daisy & Lewisはフジロックでライブを観たことがあって、あまり曲は知らなかったけれど、会場にいた人みんなノリノリだったことを覚えている。すごいグルーヴだった。それ以降、Kitty, Daisy & Lewisのことは気にしていなかったけれど、最新作もすごくいい、アナログレコードで揃えている、そう聞いて、TSUTAYAでアルバムを2枚借りた。『The Third』、すげーよ。2曲目の「Baby Bye Bye」なんて最高だよ。「Feeling of Wonder」のノリも何だよ、ヤヴァイじゃん。これ書きながら聴いているけど、お酒飲んで踊りたくなっちゃうじゃん。タイピングのリズムがリズミカルになるぞ。解説は高田漣さん。これもいい解説なのね。高田漣さんの新譜も気になっている。