Life Itself

生活そのもの

John Mayer『Room For Squares』

つい先日、TSUTAYAに行った時にレンタル落ちのCDが5枚1000円で売られていた。その中の1つJohn Mayerの『Room For Squares』。

たぶんJohn Mayerのアルバムはデビュー作のこれ以外全部持っている。いやぁ、なんでこのアルバムに限って持ってなかったんだろう。1枚のアルバムとして聴いたことは今までなかったはずだけれど、聴いたことがある曲が多い。アルバムの発売が2001/09/20だから、たぶん僕がアメリカに行っていた2002~2003にラジオなどで何度も聴いていたんだと思う。すごく懐かしい感じがして、アメリカで車の中から観た景色がいくつも思い浮かんで、昨日の体の疲れが一気にふっとんだ。

John Mayerって現代の3大ギタリストのうちの1人とか言われていて、ギタリストとしての腕前にも注目されているようだけれど、単純に曲がめちゃめちゃいい。爽やかで唄声が渋くて聴きやすくて、それでいてルーツに対する敬意が感じられて、万人する音楽でありながら、たぶん色んな音楽を聴き込めば聴き込むほどこの人の良さがわかるんだと思う。このデビューアルバムからJohn Mayer節ってのがすごく感じられる。というか、このアルバムが一番好みだ!

 

1曲目からこんな感じだもん。


John Mayer - No Such Thing

 

当時いた街のあたり。ドライブ風景をこんな感じでアップしてくれている人がいる。Groveanという小さな田舎街なんだけれど、そこにあるIron Door Saloonという店はとても歴史のある店なんだそうだ。

 


California Motorcycle Ride: Yosemite to Groveland

 

どんな種類の音楽を聴いていたにしろ、人生の中で一番音楽を聴いたのは2002~2003年で、しかもその時僕はアメリカにいた。いい経験ばかりではなかったけれど、10ヶ月の日々は人生に深い影響を及ぼしていて、その時のアメリカの雰囲気というのをどうにかして味わいたい自分がいる。一番手っ取り早いのはアメリカに行くことだがなかなかそうもいかない。写真もあるが、写真では懐かしいで終わってしまう。僕はその時に体験したことをリアルにもう一度味わいたいのだ。当時よく聴いていた音楽や、知らず知らずの内にラジオから流れて聴いていた音楽、なんと言えばいいのか僕がいた2002~2003年の頃のアメリカを映す音楽というのは、必ずではないけれど、リアルに思い起こさせてくれる。映画もそうだ。特にリチャード・リンクレイターの『6才の僕が大人になるまで』の映画で流れる音楽というのは、アメリカ行ってから帰国して、そして大学時代とまさに青春を謳歌した時と重なっていて、音楽を聴くだけで胸が熱くなる。

あまりにもわかりやすすぎるけれど、僕が音楽や映画で求めていることというのは、一つは2002~2003年に異文化の中で味わい、深い記憶の中に仕舞われた過去の一部分に触れることなんだろうと改めて感じた。