Life Itself

生活そのもの

2017/11/25

最近体調がすぐれない。はっきりとした体の症状として出ているわけではないが、少し体温が高く、呼吸が浅く、集中力が続かない。崩れるすんでの所でようやく均衡を保っている感がある。均衡が崩れて高熱でも出てしまえばとも思うが、この均衡は長く続きそうな予感がある。何がこの均衡を保たせているのか。

衣替えをする暇も与えさせずに寒さが急にやってきたが、どんな服を着ていても寒さを感じ、暑くも感じる。急に一斉に動くことを命じられた暖房がまだ本調子で働いていない。本調子でも体に負荷を与える暖房だ。まだ動きかけの、冷房としての働きをかすかに残して、厚着することに慣れていない体に追い打ちをかけてくる。

変わり目というものには用心しなければならない。今年はそれを肝に命じた年だった。夏の土用では大きく体調を崩した。知人からその間は用心するよう忠告されていたので家でじっと過ごしたはずが、様々な病院に1ヶ月通うはめになった。

 

聴く音楽もなかなか定まらない。細野さんの音楽は変わらず聴いているが、他に聴くものが見つからない。試し聴きをしてはアルバムの最初の1,2曲で止めてというのを何回も繰り返して、Corneliusの『Mellow Waves』に行き着いた。一度聴き終えて、今二回目を聴いている。体調が良いときは何を聴いてもとりあえずはアルバムを聴き終えるまで聴くことができるが、今は明らかな拒否反応が生まれるか、受け入れてそれを何回も繰り返すか。均衡を保っているのは、大きな振り幅の間なのかもしれない。

 

音楽が鳴り止んだ。外へと耳を澄ますと、地震の時のスマートフォンの警告音が鳴っているような気がする。蝉の鳴き声にも似ている。どこから鳴っているのかと思うが、暖房以外に部屋で鳴っている音はない。耳鳴りでもない。

今日は静寂が不快ではない。

 

3日前は、5年ほど疎遠だった外国の友人と連絡を取った。理由があって疎遠にしていて、友人にもしばらくは連絡を取ることはないと伝えていた。いつ連絡を取るかは僕次第だった。この1ヶ月、たまにその友人のことを思い出していた。思い出した理由はわからないがそろそろ連絡を取る時期かと思っていた頃、Thanksgiving Dayを迎え、連絡をした。結婚したことを言い、15年前に彼が僕にしてくれた親切に対して改めて感謝の気持ちを伝えた。

 

あと6日後にはもう師走だ。僕自信が決めた目標に向けて走り出さなければならない。大きな振り幅の中で均衡を保ちながら走っていくことに覚悟を決める必要がある。周囲の環境への関係性も変わってくる。これまでよりも頻繁に。関係性が変われば、それにつられて僕も変わってくる。なんとか均衡を保てればと願う。