Life Itself

生活そのもの

2018/03/12

一昨日思い出したように松本大洋の『Sunny』を手に取った。いや、しばらくの間気にはなっていたのだ。『Sunny』はリビングで僕がいつも居座る場所からすぐ手に届く場所に置いてある。リビングで座って本が目に入るたびに、近いうちにまた読みたいなと思っていた。松本大洋の漫画は大好きだけれど、読むのに結構な集中力を要するからか、余裕があるときにしか読む気にならない。

昨日、BOOKOFFに行った時にたまたま小田扉の『団地ともお』というのを見つけて購入した。僕はこれまで全然知らかなったのだけれど、アニメ化もされているし、グッズも出るほど人気があるようだ。なるほど、とても面白い。

『Sunny』と『団地ともお』はぜんぜん違うテイストではあるけれど、どちらも小学生の日常を描いた漫画だ。

僕は中学に入って親元を離れて寮に入ったので、地元には小学生の頃までしかいなかった。中学校に入って全てがガラッと変わってしまったので、小学生時代を懐かしむ傾向があるのだろう、小学生の物語にはとても惹かれてしまう。ノスタルジーと言ってしまえばそれまでかもしれないが、別に恥ずかしいともなんとも思わない。石黒正数の『それでも町は廻っている』のエピソードの中にも小学校が舞台のものがあるが、それもとても好きで何回も読んでいる。『それでも町は廻っている』を読んでいると、小学生時代の気分を思い出すことがある。好きな女子にイジワルしてしまうこととか、両思いの男子と女子にちょっかいを出すこととか、たぶん誰でも思い当たることがあるようなものである。そういったものを思い出すために漫画を読むわけではないが、漫画を読むことで久しぶりに掘り起こされる記憶なんかもあって、漫画を読みながらボーッとしてしまっていることがある。